ジェイミー・ヴァーディーの積極性がレスターを救った【写真:Getty Images】
【ボーンマス 1-1 レスター プレミアリーグ第4節】
プレミアリーグ第4節が29日に行われ、岡崎慎司が所属するレスターはアウェイで昇格組ボーンマスと対戦した。
開幕から3試合で勝ち点7を積み上げて好スタートを切ったレスターは、これまでのメンバーから多少の変更を加えてスタート。岡崎がスタメンを外れ、途中出場がメインだったカンテが中盤に入る。フォーメーションは4-5-1で、1トップにヴァーディーが入った。
対するボーンマスは前節プレミアリーグ初勝利を挙げて勢いに乗る。ハットトリックでチームに歓喜をもたらしたウィルソンもスタメンに入った。
昇格したばかりにもかかわらず一歩も引かないボーンマスは、ポゼッション率を高めながらレスターのほころびを探す。レスターはデラートとフートがいる右サイドを崩される場面が多く、これまでの粘り強い守備が見られない。
やはり試合が動いたのはレスターの右サイド、ボーンマスの左サイドからだった。24分、クロスに対し中央でグラデルが競ると、ボールはフートに当たってこぼれる。それに反応したウィルソンがバイシクルシュートでレスターのゴールを破った。
そのままスコア動かず前半を終えたが、レスターの1トップは全く機能しなかった。そのためラニエリ監督は後半開始から3試合4得点と好調だったマハレズを下げて岡崎を投入し、いつもの2トップに戻す。
後半が始まるとボーンマスにトラブルが発生する。負傷したダニエルズに代えて投入したばかりのミングスがドリンクウォーターとの衝突で左ひざを負傷し、10分経たずに交代を余儀なくされてしまう。ハウ監督は2つ目の交代枠を使ってスミスを左SBに入れた。
さらにボーンマスに不運が続く。60分を過ぎたころ、今度は10番のグラデルが相手の足がかかった際に負傷してプレー続行不可能になり、最後の交代枠もゲームプラン外のトラブルで使わなくてはならなくなってしまった。
ゴールが欲しいレスターは72分、絶対的なチャンスメイカーだったオルブライトンに代えてミッドウィークのリーグ杯で3部のバリー相手にハットトリックを決めたドゥドゥーをピッチへ送り出す。
それでも一向に自分たちのリズムを見出せないレスター。81分には両サイドを広く使った展開から左のシュラップがエリア内に折り返し、岡崎の足もとにボールが渡るもシュートに持ち込めず。
だが、全力で走り続けたヴァーディーの積極性が実を結ぶ。85分、ピッチ中央からドリブルで仕掛けたヴァーディーがペナルティエリア内に侵入すると、相手DFに倒されてPKを獲得。それを自ら豪快に決めて残り5分で同点に追いついた。
後半アディショナルタイムは負傷者が多かったため8分間に。レスターは最後の交代枠をDFのベナルアンに使って勝ち点1を目指す。そしてその目論見は当たり、長いアディショナルタイムでも1-1からスコア動かずドローに終わった。
ボーンマスは今季2勝目、ホームでの初勝利を逃した格好に。対するレスターは勝ち点1を拾い、開幕から4試合負けなしを継続している。
【得点者】
24分 1-0 ウィルソン(ボーンマス)
86分 1-1 ヴァーディー(レスター)
【了】