先制点を献上するもゴールラッシュのドルトムント
10分が過ぎる頃には、一方的な展開になっていた。オッズに、先週ノルウェーで前半だけで3点を奪った勢いは見る影もない。
ドルトムントはシュメルツァーとギンターの左右両SBが高い位置を取る。トゥヘル監督は「選手たちは勝利に対する強い意欲を示し続けた」と評価した。2015年8月27日のヨーロッパリーグのプレーオフ、オッズとの2ndレグではボルシア・ドルトムントのゴールに対する飢えが途絶えることはなかった。
先制したのはオッズだった。19分、CKからハルフォルセンが頭で合わせる。0-1。一瞬の間を突かれたようなゴールに、ロイスは「あのような不注意なゴールを認めたことは恥ずべきことだ」と省みながらも、「僕らがゴールを奪うのは時間の問題だった」と言う。オッズの先制は、ちょっとしたラッキーパンチに過ぎなかったのだ。
20分、ホフマンのクロスに香川がシュートを打つが、左に外れる。23分、ホフマンのクロスはそのままGKがキャッチする。香川は「クロスの質は良かった」、「一杯チャンスはあった」と見ていた。先制されると、引いた相手をなかなか崩せなかった昨季とは違う。そして24分、エリアの左の角の外あたりから、ムヒタリヤンが豪快にミドルシュートを叩き込んだ。1-1。オッズに先制されてから、わずか5分後のことだ。
そこからBVBのゴールラッシュが始まった。25分、ギュンドアンが2人を交わして右サイドを突破して、折り返しをロイスが決める。2-1。31分、ギュンドアンが左のムヒタリヤンに送って、折り返しをロイスが決める。3-1。ドルトムントは「引かれた相手に対してサイドからのうまいコンビネーションで、うまく崩して」いたと、香川は振り返る。39分には、ギンターの右からの折り返しが、グロガールドの踵に当たって少しコースが変わったところを、香川が詰めた。4-1。