自らのゴールにアシストも
たかが2節、されど2節である。2015年8月15日にブンデスリーガの15/16シーズンが開幕してから、2週間が経った。バイエルン・ミュンヘンのように順調に勝つチームがあれば、ボルシアMGのように負けを重ねるチームもある。
とは言え、リーグ戦は始まったばかりだ。これから順位はどんどん変動して、序盤の躓きはまだまだ挽回可能…なのだろうか。
ボルシア・ドルトムントの主将のフンメルスが、残留争いにハマり込んだ昨季のターニングポイントを第4節のマインツ戦としたように、転機は思いのほか早く訪れる。リーグ戦は、滑り出したら止まらないジェットコースターのようなものだ。思わぬ方向に走り始めてしまえば、急激な方向転換は難しい。
つまり第2節が終わった時点でも、順位表を侮ることは出来ない。この世界では、何より順位表こそが、正真正銘の客観的な事実なのではないだろうか。そのチームがそこにいるということには、それなりの理由があるのだ。
例えば第2節を終えて、バイエルンは2位にいる。3連覇中の昨季王者であることを考えれば、違和感を覚える人は少ないだろう。しかしバイエルンがそこにいるのは、バイエルンだから、ではないはずだ。
14日の開幕戦では5-0のスコアでハンブルガーSVを圧倒し、22日にはアウェイでホッフェンハイムを苦しみながらも2-1で退けた。バイエルンが2連勝と好スタートを切った要因は、ドグラス・コスタである。
HSV戦で1G1Aの結果を残した新加入のブラジル人のことを、17日付の『キッカー』誌は、「ロケット・コスタ」と評した。同誌は「1年もの間FCバイエルンはトップレベルのウインガーを探し求めていた。今ではブラジル人の登場によってクラブは見つけたようだ」と記している。