約30%にとどめられた敵陣でのプレー
リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイ、UEFAチャンピオンズリーグと主要タイトル3冠王として今季を迎えたバルセロナ。
その試金石とも言えるUEFAスーパーカップでは、セビージャを相手に4-1から4-4に追いつかれ、延長戦の末に5-4として若干の違和感を抱えながらも勝利。
続くスーペルコパではビルバオを相手にアウェイでの1stレグを4-0と大敗。ホームでの2ndレグでは1-1と引き分けに終わり敗戦。3戦合計9失点と違和感が不安に変わる状態でリーグ開幕戦を迎えた。
その相手はまたもビルバオ。もちろん、スーパーカップはプレシーズンの一環と捉えるチームも少なくはないため、リーグの開幕戦ではいつものバルサが見られると確信していた人も少なくはないはず。
しかし、キックオフの笛が鳴り、姿を見せたのは目を疑いたくなるような姿。前半45分はポゼッションこそ73.1%:26.9%と大きく上回ったものの、いつものような支配的な強さはなかった。
ボールを持ってプレーしたエリアを示す「アクション・エリア」を見ると、前半は自陣で67.78%。敵陣では32.22%しか記録しておらず、ファイナルサードでは13.33%にとどまった。
これはバルセロナにとって非常に低い数といえる。例えば、昨シーズンのユベントスとのCL決勝では敵陣で58.3%を記録し、ファイナルサードでは31.27%を記録していることからも、いかに低い数字かがわかる。
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