ブレーク候補の3人の若手選手
ミッドウィーク(29日)に行われたキャピタルワンカップ4回戦マンチェスター・ユナイテッド対ノリッチ・シティの一戦は、4-0でマンチェスターUが快勝した。優先順位が低い国内カップ戦ということもあり、マンチェスターUは週末のストーク・シティ戦におけるスタメンから9人を入れ替えて、ノリッチ戦に臨んだ。中には今季公式戦初出場のウィルフレッド・ザハもいた。
私はプレシーズンのマンチェスターUの試合を全て観たのだが、今季は、三人の若手がブレークする可能性を秘めていると考えていた。その三人とはザハ、アドナン・ヤヌザイ、ジェシー・リンガードだ。そして、その中でも最有力候補がザハだった。
ヤヌザイがザハより活躍する可能性が低いと考えたのは、決して彼の能力がザハより劣っているというわけではない。ヤヌザイの技術の高さ、ゲーム理解度に関してはプレシーズンの時点で、十分プレミアリーグ基準を満たしていると思ったし、チーム内でのテクニシャンという希少性も考えれば、ザハより活躍することも十分予測可能だった。
ヤヌザイとザハの一番の違い。それはフィジカル面だ。身長が180センチのヤヌザイだが、線は細い。頭のいい選手で体の当て方を心得ていることはわかっていたが、当たりの強いプレミアリーグでは、潰れてしまうような気がしてならなかった。
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