10月27日放送のNHK BS1「サッカープラネット」では、11月19日に日本代表が欧州遠征で対戦するベルギー代表の育成システムに迫った特集が組まれた。
ブラジルW杯ではダークホースとも目されているほど評価が高いベルギー代表。しかし近年の国際大会を見ると、2002年日韓大会でのベスト16が最高だ。世代交替の失敗が響いた格好で、その後の2大会は欧州予選を突破できていない状態だった。
しかし今回のブラジル大会出場切符を掴んだ試合での平均年齢は25.3歳。中核を担う選手達も、ルカク(20歳)、アザール(22歳)、デブルイネ(22歳)、フェライニ(25歳)と驚くほど若い。
この黄金世代を生んだこの育成プラン。ベルギーサッカー協会のユース育成担当・ボブ・ブロワイズ氏はこう語っている。
「90年代後半、ベルギーのユース育成はバラバラだった。若い選手をどう育てていくのか。協会とクラブで共有していなかったのです。そこで我々は隣国のオランダとフランスを分析したのです」
つまり、各クラブで若手選手を育成しているオランダ、全国から有望な若手選手を集めて集中的に育成するフランス。ベルギーはこの両国をミックスした独自の方法を探っているのだ。
各クラブのジュニアユース、ユース年代の練習では、サッカー協会が志向するパス&ムーブを徹底。さらに約300人いるベルギーの指定強化選手は、サッカー協会の育成システムに沿ったトレーニングを受けて、個人のスキルアップを強化している模様が放送された。
プレミアリーグで10人以上がプレーしている現在、この方針が機能していることは間違いないだろう。11月の親善試合だけではなく、本大会でも日本が対戦する可能性があるベルギー代表。今後、注目度が高まっていくのは間違いない。
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