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王座奪還へ。新生マンCが見せた圧倒的破壊力と新戦力の融合、偶然ではないチェルシー撃破

プレミアリーグ第2節が16日に行われ、一昨季王者のマンチェスター・シティが昨季王者のチェルシーを3-0で下し、シーズン序盤の大一番を制した。この試合で見えたのは強豪2クラブの対照的な姿だった。特にシティは攻守に充実感漂う出来で王座奪還に向けて最高のスタートを切っている。

text by 編集部 photo by Getty Images

昨季王者と一昨季王者、プライドのぶつかり合いはシティに軍配

王座奪還へ。新生マンCが見せた圧倒的破壊力と新戦力の融合、偶然ではないチェルシー撃破
スターリングは縦横無尽な仕掛けで攻撃のアクセントに【写真:Getty Images】

 王者と王者、まさにプライドのぶつかり合いだった。開始直後に今季初先発のセルヒオ・アグエロがビッグチャンスを迎えると、両者強みを生かした攻撃で殴り合う。結果的にマンチェスター・シティが3-0でチェルシーを下したが、最後まで見ごたえのある試合だった。

 昨季王者のチェルシーは開幕戦で退場したティボ・クルトワを出場停止で欠き、新加入のアスミール・ベゴビッチがゴールを守る。また、オスカルがコンディション不良で遠征に帯同せず、右サイドにラミレスが入った。

 対する一昨季王者のマンチェスター・シティは、アグエロが今季初先発を飾り、それ以外の10人は開幕戦と同じ顔触れとなった。

 昨季からの継続路線を突き進むチェルシーと同じく、シティも所属しているメンバー自体はそれほど変わっていない。明らかな新戦力はラヒーム・スターリングとファビアン・デルフの2人のみで、他はレンタルからの復帰組や先行投資の若手たちだ。

 しかし、停滞感が漂っていた昨季と大きく違う点は、チーム内に競争が生まれたことだろう。イングランドへの順応に苦しんだエリアキム・マンガラが最終ラインで存在感を増し、全公式戦でわずか13試合しか出番を与えられていなかったバカリ・サニャが髪型も一新して輝きを取り戻した。

 スターリングの加入で2列目の選手たちには危機感が生まれ、デルフの存在はヤヤ・トゥーレやフェルナンジーニョの地位すら脅かす。彼らは全員必死なのだ。

 まさにチェルシー戦は彼らの実力を測るのに最適だった。王者相手にすべての選手が持てる力のすべてをチームに還元し、3-0というスコア以上に完勝と呼べる一戦を演出した。

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