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本田圭佑 9年前

本田、トップ下で躍動。現地識者・指揮官が高評価「エリア近いと良い」「得点以外も良い」

ミランは現地時間17日、今季初の公式戦となったコッパ・イタリアの3回戦でセリエB(2部)のペルージャと対戦して2-0で勝利した。日本代表FW本田圭佑はこの試合、トップ下で先発出場。さらに1ゴール1アシストで勝利の立役者となった。移籍も報じられた本田だが、自らの手でポジションを掴み、結果を出した。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

今季初の公式戦で結果を出した本田圭佑

本田、トップ下で躍動。現地識者・指揮官が高評価「エリア近いと良い」「得点以外も良い」
1G1Aの結果を出した本田圭佑【写真:Getty Images】

 やれ競争が多くなって戦力外だ、ミハイロビッチ監督のサッカーには合わないだろうから放出だなどと、地元メディアは本田圭佑に対して散々なことを書き立てていた。ただプレシーズンの対外試合では新戦力のカルロス・バッカやルイス・アドリアーノらと常に組まされ、トップ下が有力と報じられていたジャコモ・ボナベントゥーラを差し置いてこのポジションで起用。

 12日のトロフェオTIMでは戦術面で機能し、ミハイロビッチ監督からは「この内容が出来るなら常に試合に出す」という評価まで得た。

 そんな調子で来ていたので、17日のコッパ・イタリア3回戦ペルージャ戦の先発起用はなかば順当。肝心なのは攻撃面での結果だったが、ミランとしては初の公式戦で1G1Aだ。良くも悪くも結果しか見ないイタリアのメディアは、得点を決めたか、シュートで直接ゴールを脅かしたかどうかで攻撃的プレーヤーの出来を判断する。

 伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の電子版は「サンプドリアからロベルト・ソリアーノを獲得する噂と、トップ下を争うジェレミー・メネズの復帰で危機感が煽られ、彼はゴールを量産していた昨年序盤の姿に戻り、20分間の間に4本シュートを放った」と報じていた。

 一方この試合の中継を担当した国営放送『RAI』の解説、パオロ・トラメッツァーニ氏(現在はアルバニア代表助監督)は本田について「もともと素晴らしいクオリティのある選手で、狭い局面での1対1で抜く力があり、遠目からシュートも狙える」と評価。そしてトップ下でのプレーについて「昨季まではサイドで遮断されていたが、このようにエリアに近いところでプレーさせれば良さが出る」とコメントしていた。

 もっとも肝心なのは監督の評価である。ミハイロビッチは「本田? ひどいプレーだった」と笑顔で切り出したが、これは活躍したということが前提となっている上でのジョーク。「得点以外でもいいプレーをしてくれた。私は彼に、ポゼッションを演出するように要求していた」と、幅広く動いてボールを触り、パスを動かしていた本田のプレーを評価していた。

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