マッシモ・フィッカデンティ監督【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグ2ndステージ第7節が16日に行われ、FC東京はガンバ大阪を2-1で下した。
米本拓司のゴールで先制したFC東京は後半開始早々にパトリックのゴールで追いつかれたものの、58分にカウンターからネイサン・バーンズが決勝点を挙げて3ポイントをもぎ取った。
試合後、記者会見に臨んだFC東京のマッシモ・フィッカデンティ監督は「予想していたような試合だった。やってくることは変わっておらず、しっかりと後ろからボールをつなぐことができた」と内容への手ごたえを口にする。
特に決勝点のきっかけとなったカウンターを「本当に素晴らしいプレー」と絶賛し、「米本のパス、羽生のクロス、そして前田の素晴らしい予備動作があった後でのバーンズのゴールで、まさに完璧なカウンターだった」と関わった4人を称えた。
その中でも米本と羽生直剛のプレーはお気に入りのようで、「ボールの表面に『中へ入れてください』と書かれているかのごとく素晴らしいクロス」と褒めちぎった。
来日2ゴール目を挙げたバーンズも徐々にチームへ順応しており、この試合ではアシスト役としても広範囲に動き回って攻撃の起点になっていた。フィッカデンティ監督も「彼にも非常に満足していますし、継続してやっていけばよりよくなっていく」とさらなる活躍に太鼓判を押す。
「約1年8ヶ月ここにいますけども、戦術面、フィジカル面、テクニック面、あらゆる面でレベルの飛躍をしているので、本当に選手たちを褒めたい」と指揮官が語る通り、明らかにチーム力は成長している。権田修一や太田宏介、梶山陽平といった主力を負傷で欠いてもG大阪のような難敵を倒すだけの実力を身に着けた。
上位陣の足踏みが続く中で2ndステージの順位は首位と勝ち点3差の4位、そして年間順位も首位浦和レッズに勝ち点4差の3位まで迫っており、ステージ優勝と年間優勝ともに可能性を残している。
新戦力もフィットしつつあり、G大阪戦は雨の中3万8000人あまりの観客が見守った。リーグ屈指のファンとともにJ1唯一の首都クラブ・FC東京の逆襲が始まろうとしている。
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