セルヒオ・ロメロ(左)と握手を交わすルイス・ファン・ハール監督(右)【写真:Getty Images】
今夏マンチェスター・ユナイテッドに加入し、移籍に気持ちが揺れるダビド・デ・ヘアに代わってゴールマウスを守っているセルヒオ・ロメロは、昨季終了とともにキャリアの危機に陥っていたと地元紙『マンチェスター・イブニングニュース』に明かした。
ユナイテッドでAZ時代の恩師ルイス・ファン・ハール監督と再会したロメロは、「かつての監督の下へ戻ってこられて本当に嬉しい。ファン・ハールにはたくさんの借りがあるんだ」と喜ぶだけでなく、指揮官への忠誠心を語る。
アルゼンチン代表では正守護神を務めながら、昨季はサンプドリアで10試合しか出場できず、シーズン終了とともに退団していた。当時を振り返るロメロは「僕はどこのクラブにも求められていなかった」と、キャリアの岐路に立たされていたと衝撃の事実を暴露する。
しかし、恩師の力で一発逆転。ユナイテッド移籍を勝ち取った。「僕のサッカー人生において最強で最高の場所へ向かっている」と語る通り、現在は充実の日々を送っている。
ロメロにとって恩師の存在がすべてを変えた。「ファン・ハールは僕を国際的な選手に育ててくれた」とオランダ時代から慕う監督へ賛辞を惜しまず、初めてアルゼンチン代表招集を受けた日の朝のことも忘れていない。
「今日ここに立てていることを誇りに思う。僕の妻と2人の子どもたち、それから天国にいる父も誇りに思っている」
ユナイテッドで新生活をスタートさせ、レギュラーとしてオールド・トラフォードのゴールを守るロメロ。恩師ファン・ハール監督の下で再び輝きを取り戻そうとしている。
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