開幕戦快勝のシティ。指揮官も契約延長
プレミアリーグが開幕して1週間、早くも優勝候補同士が激突する。昨季王者のチェルシーと、一昨季王者のマンチェスター・シティが対戦する。
昨季の対戦では、チェルシーのレジェンドであるフランク・ランパードが劇的な同点弾を決めたことでドラマが生まれたが、今回の対戦ではそのようなことが起こることはないだろう。
マンチェスター・ユナイテッドやリバプールらが苦しみながら勝ち点3を得た一方で、シティはウェスト・ブロムウィッチ(WBA)から易々と3得点を奪い、全チームの中で最も好スタートを切った。
中でも好調なのはヤヤ・トゥーレだ。WBA戦では中盤でのゲームメイクに加え、鮮やかなミドルシュートを2発叩き込んでシュート精度の高さを改めて証明した。
シティはコパ・アメリカで決勝まで戦ったアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロがベンチスタート。WBA戦はウィルフリード・ボニが先発したが、大一番では新10番のアグエロが先発しそうだ。
一方で不安材料もある。リバプールへ移籍したジェームズ・ミルナーの代役としてアストン・ヴィラから獲得したイングランド代表MFファビアン・デルフがインターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)で負傷。チェルシー戦も欠場が濃厚となっている。
チェルシー戦では前節同様ブラジル代表MFフェルナンジーニョが先発を務めることになりそうだが、上位チームとの対戦で守備を重視するチェルシー相手では、やや機動力に欠ける恐れもある。
豊富な運動量でピッチを駆け回り、ボックストゥボックスのプレーを得意とするデルフはシティの中盤に活力を与える存在だっただけに、欠場となれば痛手である。
昨季終盤には解任確実の見方もあったマヌエル・ペジェグリーニ監督は開幕戦前に契約延長を発表し、気合十分。チェルシー戦までに獲得を目指していたヴォルフスブルクのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネの行方はまだ分からないが、英国史上2位となる移籍金4900万ポンド(約94億2000万円)でシティに移籍するもいまだ本領を発揮できていないラヒーム・スターリングにとっては、絶好のアピールの場となりそうだ。