10月27日に開催されたJリーグ第30節ジュビロ磐田対清水エスパルス戦。試合は0-1で清水が勝利。負けた場合、J2降格が決まる可能性もあった磐田だが、先に試合を行った15位のヴァンフォーレ甲府がFC東京と引き分けたことで、この日の降格は免れた。しかし残留圏にいる15位・甲府との勝ち点差は11に広がっており、残り4試合での逆転は極めて難しい状況となった。
「静岡ダービー」といえば、2年前に磐田側の一部サポーターが、清水のゴトビ監督に向けた誹謗中傷の横断幕を出した行為が記憶に新しい。それだけ両サポーター同士の因縁も多いわけだが、磐田の降格の決まる可能性があった一戦ということで、今回は一部の清水サポーターがヒートアップ。
試合当日、誹謗中傷となる横断幕やフラッグの掲出とコールが行われたことを、翌28日、竹内康人社長名義が公式ホームページで謝罪する事態となった。
「本来、横断幕や応援コールは応援するチームを鼓舞し、後押しするものであるはずです。
しかしながら、今回の行為は、それとは全くかけ離れたものであり、弊クラブとしましても誠に遺憾であり、今後はこの様なことが行われないようにすべく、しっかりとした対応と処置を講じて参る所存であります。
今回、『静岡ダービー』の白熱した好ゲームを楽しみに多くの方々がご来場されました。
この度の行為により、大変不快な思いやご迷惑をお掛けしましたジュビロ磐田関係者及びジュビロ磐田を応援される方々、並びにご来場いただきました全ての皆さまに深くお詫び申し上げます」
清水側が出したダービーでの煽りなどを巡っては、
「流石にやりすぎではないか」
「特定して永久追放すればいい」
という意見から、
「磐田サポには『今まで散々君たちがやって来たことがブーメランになって来ただけだよ』と言いたい」
と、ネット上では賛否両論だった。
今回のクラブ側の謝罪についても、「クラブに謝罪させてしまうなんて」というものから、「ダービーなんて、こんなもんでしょ」という意見まで様々だ。
一部のサポーターが熱くなりすぎたことだったとはいえ、新たな遺恨が生まれたと言ってもいいだろう。
【了】
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