ルーカス・レイバ【写真:Getty Images】
今夏大型補強を敢行したリバプールだが、その影響でチーム最古参の選手が放出候補となってしまったようだ。英紙『デイリー・メール』が10日付で伝えた。
マルティン・シュクルテルとともに今季で在籍9年目を迎えるルーカス・レイバは、ジェームズ・ミルナーの加入によってセントラルMFの5番手になってしまった。8日のプレミアリーグ開幕戦ではミルナーとジョーダン・ヘンダーソンが先発でピッチに立っている。
母国ブラジルの名門グレミオから2007年夏の移籍市場でリバプールへ移籍し、これまで公式戦270試合以上に出場してきた。しかし、近年は度重なる負傷で出場機会を減らしており、昨季はリーグ戦20試合出場と不本意な結果に終わっている。
加入当初は展開力に課題を抱えていたが、スティーブン・ジェラードらとプレーするうちに持ち味の激しい守備だけでなくパス能力も大きく成長を遂げた。ブラジル代表としても24試合の出場を誇り、まだ28歳と老け込む年齢ではない。
しかし、ルーカスを昨季16試合に先発させたブレンダン・ロジャース監督は移籍を容認しており、800万ポンド(約15億円)ほどのオファーが届けば放出に踏み切るという。
まだ2年の契約を残しているルーカスには、昨冬の移籍市場でインテルが興味を示していると言われており、今夏も獲得に乗り出す可能性がある。これまで放出を頑なに拒否してきたチームの顔を手放そうとしているリバプール。大型補強の裏には辛い別れも待っているようだ。
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