ディエゴ・フォルランが母国復帰初戦でスーパーミドルを決めた【写真:Getty Images】
セレッソ大阪を退団し、母国の名門ペニャロールに復帰したディエゴ・フォルランがデビュー戦で2ゴールを挙げる大活躍を披露した。
先週9日に同国内のモンテビデオ・ワンダラーズとの親善試合に先発出場したフォルランは1点リードで迎えた30分、右サイドから切り込んでペナルティエリア外から左足を振りぬく。利き足でない左から放たれた強烈なシュートは遠いサイドのゴールネットに突き刺さり、ペニャロールでの初得点となった。
そして61分、直前にディエゴ・イフランが相手GKに倒されて得たPKを決めてフォルランはこの日2点目をゲット。その後1点を返されたものの、ペニャロールが3-1でワンダラーズを下した。
フォルランは11分に先制ゴールの起点となるクロスも挙げており、ペニャロールの全得点に絡む大活躍。36歳になっても健在ぶりをアピールし、母国復帰でファンを安心させた。
試合後、記者会見に出席したフォルランは「公式戦ではないのに多くのファンが来てくれて壮観だった。ペニャロールのユニフォームを着て、このスタジアムでプレーできて嬉しい。これからもペニャロールに関わるすべての人を楽しませることができると思う」と復帰の喜びと新シーズンへ向けた意気込みを語った。
また、この試合ではかつてペニャロールでプレーした父、パブロ・フォルランが自らの「4番」を持って息子とともにピッチに立った。ディエゴはその時間を「父が4番のユニフォームを掲げていた時が最もエキサイティングな瞬間だった。本当に素晴らしい。なぜなら彼は全てを勝ち取ったからね。息子として、父の後について階段を登れると想像しただけで興奮するよ」と感慨深げに振り返る。
父パブロは「昨日の夜はディエゴのデビューのことを考えすぎて何度も起きてしまった」と明かす。これまで息子が様々なクラブで戦ってきたが、“デビュー戦”を生で見るのは初めてだったという。ウルグアイ『レプブリカ』が伝えた。
「ディエゴがペニャロールでチャンピオンになる姿が見たい。彼はあらゆる場所でチャンピオンになってきたが、ペニャロールは特別なんだ」と語るパブロ氏。18年の海外生活を経て父と夢のような時間を共有し、最高の形で愛するクラブでのスタートを切ったフォルランの新たな冒険が始まろうとしている。
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