東アジアカップ初戦の北朝鮮戦から一夜明けた3日、霜田正浩技術委員長が報道陣の取材に応じた。

　個々の技術では上回っても球際の強さやパワープレーに屈する。歴史を振り返っても、日本はフィジカルを押し出すチームが苦手だ。霜田委員長は「過去、日本がずっと経験してきたものなので、同じ過ちを繰り返さないようにする」ことを念頭に置いている。

　縦に速くというコンセプトを重要視するあまり、前へと急いでは奪われ守備に追われ、自滅に近い形で体力を消耗していった。これについては「監督の指示だけでなくて、自分で何をするべきなのかの判断を上げていかなきゃいけない」と、状況に応じたプレーを選手たちに求めた。

　東アジアカップは国内組の力を試す場でもあるが、負けていい大会ではない。

「僕らが目指しているのはもっと高いところ。でも、高いところを目指す前に低いところで躓いちゃいけない」

　世界レベルでは決してないこの大会を不調で終えるようでは、チーム強化も停滞してしまう。次の韓国戦では、北朝鮮戦から得た教訓を活かし、ピッチで力を発揮しなければならない。

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