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明治安田J1リーグの第11節、川崎フロンターレ対東京ヴェルディは0-0の引き分けに終わった。7試合ぶりの出場となった千田海人だが、DF陣の層が厚いヴェルディでは今後も激しいポジション争いが続いていく。そんな状況でも、千田には揺るがない信念がある。大学時代の恩師からの言葉がきっかけになったようだ。(取材・文:藤江直人)
7試合ぶりにピッチに立った千田海人

【写真:Getty Images】
日付も、スタジアムも、対戦相手も、対峙した相手FWも、最終的なスコアもすべてが同じだった。いくつもの偶然に導かれながら、東京ヴェルディの千田海人が“アニバーサリー”を迎えた。
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2024年4月20日。Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuに乗り込んだ川崎フロンターレ戦で、念願のJ1リーグ初出場を先発で果たした当時29歳の千田は体を張った守備でエリソン、山田新の両FWを中心とする川崎の攻撃を最後までシャットアウト。スコアレスドローでの勝ち点1獲得に貢献した。
「いい選手ですけど、自分のストロングで負けるようなら、僕がこのチームにいる意味がないし、J1でもやっていけないと思っていた」
屈強なフィジカルを誇る身長180cm体重83kgのエリソンとの肉弾戦を、こんな言葉で振り返ってからちょうど1年。左ハムストリング腱幕損傷で4試合の欠場を強いられた千田は、リザーブでスタンバイした2試合をへて、20日に敵地で行われた川崎戦で7試合ぶりにリーグ戦で復帰した。
結果を先にいえば、川崎とは今回もスコアレスドローで勝ち点1を分け合った。1年間でリーグ戦32試合、2534分にわたってプレーしてきた千田は、30歳になるシーズンでのJ1デビューを「遅咲き」や「苦労人」と表現されてきたキャリアを「苦労してきたつもりはないんですけど」と振り返った。
「目の前のことをやり続けて成長してきた先で、自分がいまJ1でプレーしている。それが事実です」