16位:山川哲史(やまかわ・てつし)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月1日
所属クラブ:ヴィッセル神戸
能力値:79(攻撃力70、テクニック80、スピード75、パワー85、守備力85)
スペシャリティ(特殊能力):ラインコントロール
ディフェンスリーダーというイメージがピッタリのセンターバックで、彼の守備面での貢献なしに、ヴィッセル神戸のリーグ2連覇は語ることができない。
右サイドバックから台頭したキャリアが示すように、高水準のスピードと局面で負けないパワーがベースとなるが、フィジカル能力に甘えることなく、ポジショニングで相手の優位に立つことを考えて、安定した守備につなげていることが伝わる。“相棒”のマテウス・トゥーレルだけでなく、左右のサイドバックやボランチにも好影響を与える統率力、とりわけラインコントロールはJリーグ屈指と言っていいだろう。
ロングボールを大迫勇也や佐々木大樹に当てる攻撃が多い神戸にあっても、自陣でボールを動かす技術とビジョンは目を見張る。特に良い形でボールを奪った後のファーストパスは的確で、カウンターの起点としても重要な役割を果たしている。
いかなる時もブレないメンタリティを備えており、仮に早い時間帯の失点があっても、そこでバタバタすることなく軌道修正させられる山川哲史の存在は、神戸が同点や逆転に持っていける要因だろう。チームが苦しい状況であるほど、彼の冷静さが困難を乗り切る助けになっていることが多い。研究熱心な選手でもあり、相手FWの特長を見極めた対人守備も見逃せない要素だ。