17位:稲村隼翔(いなむら・はやと)

【写真:Getty Images】
生年月日:2002年5月6日
所属クラブ:アルビレックス新潟
能力値:79(攻撃力70、テクニック80、スピード80、パワー80、守備力85)
スペシャリティ(特殊能力):クレバーな対人守備
今Jリーグで最も注目するべき左利きのセンターバックだ。特別指定選手だった昨シーズンからアルビレックス新潟の守備の要として重宝されており、大卒ルーキーというイメージはすでに無い。
機動力が高く、自陣のカバーリングでも、パスの受け手に対して1対1にすら持ち込ませずに体を入れて、マイボールにする。少しでも優位であれば、簡単にクリアに逃げず自分たちの攻撃に繋げる意識も高い。空中戦はまずまずだが、やはり地上戦での存在感は圧倒的だ。そして攻撃面の貢献度が、彼のセンターバックとしての価値を引き上げている。
最大の強みは左足のフィード力だが、前線に正確なボールを蹴るだけでなく、相手ディフェンスのライン間や外側のオープンスペースに速いグラウンダーのパスを通すシーンが多い。しかも、シンプルに縦パスを入れるだけでなく、少しでも隙があれば前にボールを運んで行けるのは相手からすると非常に厄介だろう。
機を見たオーバーラップからアタッキングサードに顔を出して、フィニッシュに絡むプレーも大きなアクセントになっている。同じく左利きで、前橋育英高校の先輩でもある角田涼太朗を参考にしてきたというが、周囲を動かすリーダーシップがさらに伸びてくれば、日の丸も見えてきそうだ。