18位:荒木隼人(あらき・はやと)

【写真:Getty Images】
生年月日:1996年8月7日
所属クラブ:サンフレッチェ広島
能力値:78(攻撃力65、テクニック65、スピード80、パワー90、守備力90)
スペシャリティ(特殊能力):エアバトル
空中戦においてはJリーグで1、2を争う強さを誇る。186cmというサイズ以上の迫力があるのが最大の特徴だ。
例えば、ロングボールを強みとするFC町田ゼルビアとの試合で、194cmの長身を誇る韓国代表FWオ・セフンにも競り勝つ形で、ほとんど起点を作らせなかった。跳躍力はもちろん、落下地点に良い体勢で入るためのポジショニングでも、相手FWに対して優位性を持つことができるなど、フィジカル面に加えて高度な個人戦術を融合させることで、そうした強さが生まれているようだ。
また、クロス対応においてはエアバトルの強さだけでなく、タイトにマークして先にボールを触らせない準備ができているので、グラウンダーや低く速いボールを跳ね返したり、一緒につぶれてシュートさせない場面が多く見られる。
空中戦の強さは当然、セットプレーでも大きな武器になる。J1で通算12得点を記録しているが、まず彼が混戦を制しながらボールに触ることで、周囲の味方が決めたゴールも多い。
守備はマンツーマンでプレスをかける傾向のあるサンフレッチェ広島にあって、3バックの中央で、相手FWに良いボールを出させないためのマーキングがしっかりしている。それでいてゴール前に押し込まれた状況では目の前の危ないところに顔を出してクリアしたり、シュートコースを限定したりする。
広島は佐々木翔や塩谷司など、3バック全員がハイレベルであるため、良い意味で目立ちにくいが、荒木隼人の防波堤としての価値はかなり高いと言える。しかも90分安定しており、終盤に強度や集中力が落ちないことも、クリーンシートの多い広島を支えている要因だろう。