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もっと評価して! プレミアリーグ、過小評価イレブン。市場価値よりも実力がある選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 プレミアリーグには世界最高峰の質を持つ選手が揃っている。ただ、どうしてもスタープレイヤーばかりに注目が集まり、実力があるにも関わらず正当な評価を受けていない選手も多い。今回は、市場価値4000万ユーロ(約64億円)以下の選手の中で、過小評価されている実力者たちをイレブン形式で選出した。※成績は4月20日時点、データは『Sofascore』を参照

GK:ダビド・ラヤ(アーセナル/スペイン代表)

ダビド・ラヤ
【写真:Getty Images】

生年月日:1995年9月15日
市場価値:4000万ユーロ(約64億円)
今季リーグ成績:33試合27失点

 プレミアリーグには素晴らしいレベルのGKが揃っている。最多クリーンシートを記録しているマッツ・セルス(ノッティンガム・フォレスト)や最多セーブのマルク・フレッケン(ブレントフォード)らも、さらに高い評価を受けるべき選手たちだ。

 そんな中でアーセナルの正GKダビド・ラヤを選出した。相手キッカーがボールを蹴る前に動いてしまうPKストップに関しては大きく改善の余地があるが、それ以外のプレーのクオリティは非常に高い。

 GKで最も重要なスキルであるシュートストップは安定している。ブレントフォードの最終年に最多セーブ数と最高セーブ率を記録した実力はアーセナルでも発揮されており、今季のリーグ戦におけるセーブ率は76.5%でリーグ1位だ。

 この高い守備力に加えて際立っているのがパスレンジの広さ。味方選手からのバックパスで相手がプレスをかけて距離を詰めてくる時でも、正確なミドルレンジのパスをフリーの選手に届ける。左右どちらの足でも精度が落ちず、彼が起点となってカウンターが始まる場面も多い。

 以前は弱点だったハイボール処理も安定している。身長は183cmとGKの中では小柄で、実際にブラックバーン時代やブレントフォードに加入した当初はサイズが足りないがために、相手のセットプレーの狙いどころにされて失点を喫するケースもあった。ただ、近年は一歩目の早さで素早く落下地点に入ることで、弱点から強みに変えている。

 苦手なPKストップを克服するのは難しいかもしれないが、彼のアーセナルにおける貢献度の高さを踏まえると、絶対に替えが効かない存在だ。

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