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川崎フロンターレは「そういう現象が起きている」。ボランチ山本悠樹が感じる課題「欲を言えばあと1枚、2枚」

text by 編集部 photo by Getty Images

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川崎フロンターレMF山本悠樹

【写真:Getty Images】

無得点に終わった川崎フロンターレ

 4月20日に行われた明治安田J1リーグ第11節、川崎フロンターレはホーム・Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで東京ヴェルディと対戦し、スコアレスドローに終わった。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ファイナルズを目前に控える中、リーグ戦では5試合連続未勝利。7戦ぶりに無得点で終わり、攻撃面に課題を抱えた状態でサウジアラビアへ向かうこととなった。

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「勝ちたかったですし、勝たないといけないゲームだったかなと」

 試合後、ボランチの山本悠樹は悔しさをにじませた。連戦の中でコンディション面も難しい状況ではあるが、チームとして勝ちきれない状況が続いていることに、責任を感じていた。

 前半は川崎の攻撃が思うように機能しなかった。攻略の糸口を見つけるために有効なはずのロングボールも向かい風だった前半は戻されるシーンが多く、「自分たちが飛ばそうという意識があった中で、うまく形を作れなかった」。ボールの動かし方やプレー選択の精度に改善の余地があったと振り返る。

 後半に入り、風下からの脱却とプレスの改善で「川崎らしさ」が出た時間帯もあったが、それでもゴールネットは揺れなかった。「チャンスになりきらない、最後にシューターがいない、ゴール前に人がいない。そういう現象が起きているのが課題」と、山本は課題を口にした。

 ボールを保持して作る攻撃の中で、ゴール前に入っていく枚数が不足している。山本自身も「すごく意識はしてる」と話すものの、「欲を言えばあと1枚、2枚(ペナルティーエリア内に)入ってくれば、こぼれ球を打てたりする」と、決定力に欠けている印象を持っているようだ。

 ボランチとしては、最終ラインと繋がりながらビルドアップに絡みつつも、アタッキングサードにも顔を出さないといけない。「安定して繋ぐのはいいと思うけど、そこから怖いところにどれだけ人数をかけられるか。そこは自分の特徴でもあるし、今後も意識していきたい」と山本は語る。

 清水エスパルス戦で山本自身が決めたゴールは、その理想形とも言えるだろう。また、大関友翔が横浜F・マリノス戦で決めた形も山本の言葉を具現化している。ボランチがフィニッシュに絡むシーンが作れていれば、攻撃が機能している証拠とも言える。

「泰斗くんがトップ下からサイドに流れたり落ちたりするとき、明けたスペースに(入っていかないといけない)。中盤が並んでしまうと厚みが出ない。そこは気にしているし、入っていける走力や嗅覚は自分にあると思っているので、そういう目を養っていけたらいい」
 

 次に待つのはACLEの決戦だ。プロキャリアでまだタイトルに手が届いていないという27歳は、川崎が唯一手にしていない主要タイトルをもらたすことができるか。「ここまで来るのもすごい大変だった。一つひとつのゲームを大事にして、タフに戦いたい」と山本。決戦までのわずかな時間で、チームとして攻撃を改善できるか。山本にかかる期待は大きい。

(取材・文:加藤健一)

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