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明治安田J2リーグは「魔境」と言われている。それだけ、勝ち続けることが難しい舞台であり、過去には多くのクラブが苦戦を強いられてきた。では、とくに苦しんだチームはどこなのか。今回は、J2でまったく勝てず、ボロボロになった6チームをピックアップして紹介する。
ギラヴァンツ北九州(2010年)
【写真:Getty Images】
2010シーズン成績:1勝12分23敗(勝ち点15)
監督:与那城ジョージ
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2009シーズンに日本フットボールリーグ(JFL)で4位の成績を収めたニューウェーブ北九州は、2010年からのJリーグ加盟が承認された。2010年2月にはチーム名を「ギラヴァンツ北九州」に改称。気持ちを新たにして挑戦のシーズンへ臨むこととなった。
開幕前には時久省吾、長野聡、ウェリントン、村松潤、河端和哉らを完全移籍で獲得。前シーズン途中に期限付き移籍で加入していた大島康明も完全移籍で確保するなど、戦力補強も万全を期したはずだった。
ところが、いざシーズンが始まってみると、北九州は初のJ2リーグで大苦戦。第3節の東京ヴェルディ戦でJリーグ初勝利と初勝ち点を挙げたものの、これが2010シーズンで記録した最初で最後のリーグ戦勝利となってしまい、最下位でフィニッシュした。
記念すべきJリーグ初年度は年間1勝のリーグ最少記録だけでなく、ホームゲーム年間1勝のワースト記録も更新。「0.042」という勝率もリーグワースト記録だった。シーズン終了後には与那城監督が退任し、選手も多数退団。ニューウェーブ北九州時代からファンが期待に胸を躍らせてきたシーズンは、苦い記憶と共に終焉を迎えた。
なお、北九州が2010年から続いた35戦未勝利記録に終止符を打ったのはシーズンを跨いだ2011年のこと(*当時は現行の降格制度がなかった)。3-0で勝利を収めた4月30日のJ2第9節・愛媛FC戦で、クラブはようやく長い呪縛から解き放たれた。