横浜F・マリノス 最新ニュース
横浜F・マリノスは1勝5分5敗で18位に沈み、18日にはスティーブ・ホーランド監督の解任を発表した。AFCチャンピオンズリーグエリートではベスト8に進出したが、リーグ戦ではチームの迷走ぶりが浮き彫りに。パトリック・キスノーボヘッドコーチの下で再出発したマリノスで、植中朝日は何を見せてくれるのか。(取材・文:加藤健一)
キスノーボ体制で浦和レッズ戦へ「感情も出して要求してくれる」
18日の練習が急遽非公開になり、同日夜にスティーブ・ホーランド監督の解任が発表された。翌19日には中山昭宏代表取締役社長と西野努スポーティングダイレクター(SD)の会見が行われた。その後、練習を終えた選手たちとトリック・キスノーボヘッドコーチ(HC)もメディアの対応に応じている。
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「いい意味でも悪い意味でも切り替えないといけない。今までスティーブ前監督が信頼していた選手であっても、パトリックヘッドコーチがどう思ってるかは分かんない。また競争もあるし、前回は監督が交代してから自分がどんどん出場機会も減ってしまったので、ここからまた新たな勝負が始まるなと思っています」
そう語ったのは、ストライカーの植中朝日だ。昨季はリーグ戦34試合に出場したが、途中出場が大半を占めたが、今季は先発メンバーに名を連ねる試合が増えた。アンデルソン・ロペスの体調不良などもあった中で、リーグ戦11試合の出場のうち、先発は9試合を占める。
これまでヘッドコーチを務めていたキスノーボが、18日の練習からチームを指揮している。今後については未定だが、20日の浦和レッズ戦はキスノーボHCの指揮下で戦う。
「結構強く要求するところは感情も出して要求してくれるので、そういった意味では分かりやすいかなと。コーチの時は一緒に卓球したりとかもしてたし、フレンドリーなのでコミュニケーションも比較的取りやすいかなと思っています」
卓球では「負けました。パワータイプなんですぐスマッシュを打ってくる」と植中は笑って振り返る。苦しい状況の中でも明るさは忘れない。オンとオフの切り替えは重要だ。
一方でチーム全体に漂うのは「自分たちの責任」に対する痛切な自覚だ。監督交代が告げられた日、西野SDの提案もあり、選手だけのミーティングが行われた。