Jリーグ 最新ニュース

【写真:編集部】
北海道コンサドーレ札幌DF家泉怜依が藤枝MYFC戦へ抱負
北海道コンサドーレ札幌は19日、あす20日の明治安田J2リーグ第10節の藤枝MYFC戦に向けて前日練習を行った。ここ直近5試合でセンターバックとして、出場時間を増やしているDF家泉怜依が練習後に取材に応じ、自らの武器を活かし、攻守で違いを見せることを誓った。
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「守備に関しては僕がなんとかすればいい話なんで、良い試合して勝ちたいなと思います」
家泉の言葉がとても頼もしく聞こえた。チームが課題としている守備に対して、ディフェンス陣として責任を感じている部分もあるだろう。前節の水戸戦の敗戦から1週間、早い時間帯の失点への修正、守備の基本的なところをしっかり詰めたという。
12日の水戸戦は強風、開始早々の失点、退場など様々な予想外の出来事があったとはいえ、今季6度目の黒星を喫してしまい、チーム浮上のきっかけをつかみ損なった。家泉はこの試合、体調不良で急遽欠場し、ベンチから戦況を見つめていた。
「自分が出て、調子が良くなってきた中でチームも良くなって、そこで当日に変わっちゃうと流れも変わっちゃうし、その布陣でトレーニングしてきたことが出せないと思う。ふがいない、プロとしてどうなのかなって個人でも思ってます。でも、しょうがないんで、しっかり良いときにできたプレーをすれば問題ないかなと思ってます」
家泉は札幌2年目の25歳。開幕から3試合は先発の座をつかむことができなかった。それでも、センターバックの一番手だったDF大崎玲央の怪我により巡ってきたチャンスを掴み、ここまでリーグ戦6試合に出場。確実に出場時間を増やしてきている。
「センターバックをやってる選手は僕しかいなくて、最近は(西野)奨太もやってるし、(中村)桐耶もやってる。最近まで(大﨑)玲央くんとか(宮澤)裕樹さんとか、怪我をしていていなかったので、試合に出なきゃいけないというか、当たり前にしなきゃいけないぐらいに思っている。それでも別に出れているのが当たり前だと思っていない」と現状も理解したうえで、自らの強い気持ちも隠さなかった。
「また玲央くんも裕樹さんも復帰してきて、僕より能力は間違いなくある選手たちで、そこで負けてたらまた去年とか最初の方と一緒だと思う。今ようやく試合に出れているので自分のいいところを出しつつ、ゴールだったり、守備で無失点だったり、続けていければ良い競争もできる。自分もそういう環境の方がレベルアップできるし、いいところを盗めるので、より一層いいチームにはできるかなと思ってます」
チームに必要とされる守備の要になるために--。もう一段階レベルをあげることができたら、自らのチーム内の序列も変えることができる。そう信じて、今は強みを全面に打ち出していく。
「僕からしたら対人は僕の方が強いし、ヘディングも強いし、ゴールも決めれる、動けるっていうところは、違いを出せる部分かなと思ってるので、上手さはないですけど、力強さのところであの 2人(大﨑と宮澤)には負けてないし、桐耶にも奨太にも負けてないと思ってるので、そこでは違いを出せるかなと思ってます」
札幌がホーム初勝利を挙げた徳島ヴォルティス戦の強烈な頭でのゴールは、岩政大樹監督が「僕も何度か経験した形でしたので懐かしくもありました」と回顧したが、「(岩政)大樹さんも僕が小さい頃見てた選手だし、ああいうディフェンダーを目指して僕はずっとやってきた。フラッシュバックするということは少しその選手に近づけてると思うので、より一層もっとレベルアップして、近づけるというか、超えれるようにやっていけたらいいかなと思っています」と目標の存在も飛躍のバネにするつもりだ。
札幌の順位は現在、降格圏間近の17位と苦しい状況が続くが、次節の対戦相手、13位の藤枝とは勝ち点差が3。ホームで今度こそ浮上のきっかけをつかむべく、家泉が攻守で貢献する。
「個で僕が負けなければ、他の選手が他のことに力を入れてできるし、もし個でできなくても守備は組織で守ればいいし、攻撃も組織でやればいい。僕は守って、味方が取ってくれたセットプレーだったりで1本取れればいいかなと思ってるので、とりあえず無失点。ラインコントロールだったり、ボランチとかサイドバックのコントロールを1試合通して切れる瞬間なくやれれば無失点にできると思う」
(取材・文:編集部)
【関連記事】
髙尾瑠は「失点を減らすために」考える。北海道コンサドーレ札幌は「そこがまだちょっと甘い」
北海道コンサドーレ札幌は? J2戦力総合評価ランキング1〜10位【2025年】
北海道コンサドーレ札幌は大きく変わる。岩政大樹新監督が目指す理想像。「勝手に選手が見つける」サッカーとは【コラム】
【了】