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セリエA優勝経験もある古豪サンプドリアが窮地に陥っている。2年目を迎えたセリエBで、ここまで33試合を消化し16位。クラブ史上初となるセリエC降格の可能性が残されている。かつて柳沢敦や吉田麻也も在籍するなど、日本人にも縁あるサンプドリアは、なぜここまで落ちてしまったのだろうか。(文:佐藤徳和)
サンプドリアが大ピンチ…。今季だけで3度の監督交代
サンプドリアが、これまで経験したことのない窮地に陥っている。
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セリエBの第33節を終えて、勝ち点は35。残留プレーアウト出場圏内の16位に沈み、クラブ史上初となるセリエC降格の瀬戸際に立たされている。この非常事態にクラブは7日、今季4人目の指揮官を発表。アルベリゴ・エヴァーニを新監督に招へいした。
残りリーグ戦は5試合。90年代に黄金時代を築き、かつて、柳沢敦と吉田麻也が在籍した日本人にも馴染みのあるサンプドリアは、この絶望の淵から抜け出すことができるのだろうか。
セリエBでの2年目のシーズンを迎えたサンプドリア。7位に終わり、昇格プレーオフ1回戦で6位パレルモに0-2と敗れた昨季に引き続き、アンドレア・ピルロ監督が続投した。しかし、今季は開幕節から1分2敗とスタートダッシュに失敗すると、クラブは解任を決断。後任監督にアンドレア・ソッティルを迎え入れた。
第6節から5試合を終えて、4勝1敗の成績を収め、チームは立て直されたかと思われたが、その後は再び失速。サッスオーロに1-5と大敗した第16節までのソッティル政権下の成績は4勝4分5敗となり、今度はレオナルド・センプリチにチームの指揮が委ねられた。
しかし、SPAL時代に、当時のレガプロ(現在のセリエC)から2年連続で昇格を果たした敏腕監督であったが、迷走したチームを再建することはできず。第32節のスペツィア戦では0-2と敗戦し、自動降格圏の19位まで順位を落としたことで、クラブはセンプリチの更迭を決断。6試合を残し、今季4人目の指揮官として、エヴァーニに指揮を託した。ミランとサンプドリアの黄金時代を知り、イタリア代表で長年に渡ってロベルト・マンチーニの右腕として尽力した人物だ。