4位:川崎フロンターレ

【写真:Getty Images】
柏レイソルがJリーグで4番目に苦戦している相手は川崎フロンターレだ。J1での通算成績は11勝9分16敗で、勝率は悪くないが、ここ数年の戦績から「厄介な相手」としての印象が強まっている。得失点差も−2と接戦が多い一方、肝心な場面で勝ち切れない試合が続いている。
特に2010年代後半以降、黄金期を迎えた川崎との対戦では、押し込まれる展開が多くなっている。2017年以降のリーグ戦では15試合未勝利。直近6試合では3分3敗と大きく崩れてはいないが、拮抗した内容で勝ち切れない試合が目立つ。2023シーズンJ1第15節の0−2を除けば、いずれも1点差以内か引き分けだった。
その象徴的な一戦が、2023年12月9日の天皇杯決勝だ。延長戦を含めて120分間、両者譲らぬ展開のままスコアは0−0。PK戦で柏はPK7-8で惜敗した。あと一歩届かなかったタイトルは、チームにとってもサポーターにとっても記憶に残るものとなった。
一方、2017シーズンのリーグ戦では1分1敗だったが、この時点では苦手意識はなかっただろう。実際、同年の天皇杯準々決勝では1−0で勝利。この年、川崎はリーグ優勝を果たしており、その川崎を下した勝利は柏にとっても価値あるものだった。
試合内容は拮抗していても、勝ち切れないもどかしさが残る川崎戦。2025シーズンの第1節も、ホームで1−1のドローだった。このまま引き分けが続くのか、それとも苦手克服の兆しを見せられるか。今後も注目だ。