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長い歴史を誇るJリーグにおいて、若手選手の活躍は大きな注目ポイントになっている。これまで、数多くの選手が若くしてプロの舞台に立ち、一流選手たちと激しい競争を繰り広げてきた。今回は、J1リーグにおける最年少出場記録をランキング形式で紹介する。※情報は4月4日時点。
5位:オ・ジャンウン
【写真:Getty Images】
生年月日:1985年7月24日
J1初出場:2002年4月13日(対ガンバ大阪)
当時の所属クラブ:FC東京
当時の年齢:16歳8ヶ月20日
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韓国出身のオ・ジャンウンは、異色の経歴の持ち主としても知られている。
中学までを母国で過ごしたが、3年時にはベルギーへの留学を経験。そして中学卒業後は日本へ渡り、FC東京U-18の一員となった。同期には李忠成や梶山陽平ら、後に日本サッカー界を牽引する選手たちがおり、とくに韓国にルーツを持つ前者との関係は深い。事実、李忠成は「オ・ジャンウン選手とは友達だ」と後に『中央日報』のインタビューで明かしている。
慣れない環境下でも韓国の逸材はその非凡な能力を発揮。来日からわずか1年後の2002年にはトップチーム2種登録を掴み取り、同年4月のJ1 1stステージ第6節ガンバ大阪戦にて、16歳8ヶ月20日という若さでデビューを果たすことになった。これは当時のJ1リーグ最年少出場記録で、後に森本貴幸が更新するまでの約2年間、塗り替えられることはなかった。
そんな韓国の逸材は2004年にトップチームに正式昇格を果たすが、分厚い選手層に阻まれて出場機会は限定的に。結局、同シーズンのJ1 1stステージでは7試合、計182分のプレーに留まり、外国人枠の影響も相まって、このシーズン限りで日本を離れ、韓国に復帰している。
母国に戻った後のオ・ジャンウンは、大邱FCや蔚山現代(現・蔚山HD FC)、水原三星ブルーウィングスなど、多くのクラブで活躍。2006年には韓国代表デビューも果たし、2007年のアジアカップでは3位決定戦で日本代表とも戦った。FC東京が逃した魚は大きかったのかもしれない。
2019年、オ・ジャンウンは34歳の誕生日に現役を引退。その後、2020年にFC東京のスクールコーチに就任し、指導者キャリアを歩み始めると、2021年からは古巣・水原三星のセカンドチームでコーチを務めた。現在は釜山アイパークでコーチをしている。