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アーセナルは現地時間3月30日、新スポーツ・ディレクター（SD）に今年1月までアトレティコ・マドリードで同職を務めていたアンドレア・ベルタが就任したことを発表した。普段は表に出てこないことから、彼がどのような人物で、クラブ内でどのような役割が与えられるのか分からない部分も多い。今回は、彼のこれまでのキャリアと就任直後から任されることになるであろう仕事について探っていく。（文：安洋一郎）
アーセナルの新SDにアンドレア・ベルタが就任
【写真：Getty Images】
エドゥの電撃退任から4ヶ月、アーセナルの空席だったスポーツ・ディレクター（SD）の職に、前アトレティコ・マドリードのアンドレア・ベルタが就任した。
2019年、前任のエドゥは選手時代を過ごしたアーセナルにテクニカル・ディレクターとして復帰。2022年からはスポーツ・ディレクターとして、トップチームやアカデミー、女子チームを含むクラブ全体の責任者として統括する役割を担い、ミケル・アルテタ監督と共に現在のチームの土台を築き上げた。
近年、アーセナルが安定した強さを取り戻すために奮闘した“功労者”の後任候補には、ベルタの他にも前マンチェスター・ユナイテッドのダン・アシュワース、今季限りでレアル・ソシエダを離れることが決定しているロベルト・オラベ、モナコのチアゴ・スクーロ、エドゥ退任後に暫定で同職を務めたジェイソン・アイトら複数の名前が挙がっていた。
なぜ、この多くの候補の中からベルタが新SDに選ばれたのだろうか。彼のこれまでの経歴を振り返りつつ、アーセナルで求められる役割について考察していこう。
