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コラム 1か月前

「僕よりも年下の選手が…」サッカー日本代表、高井幸大の転機となったパリ五輪の大敗。視線はすでにW杯へ【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「まだ先発を奪えていない、という現状があるので…」

「E・ガルシア選手を含めて、試合中も『上手だな』と思いながら見ていました。僕よりも年下の選手が活躍している姿を見て自分はまだまだだなと感じたし、もっともっと成長しなきゃいけないと感じました」

 おのずと視線は年齢制限のないA代表、そのなかでも最高峰となるワールドカップへ向けられる。来年夏にアメリカ合衆国、カナダ、メキシコで共催される次回大会でのメンバー入りを照準にすえているからこそ、高井は「まだまだ成長が足りないので、努力したいと思います」と決意を新たにしている。

「まだ先発を奪えていない、という現状があるので、まずは先発を奪うために自チームで結果を残すというか、こうして代表にきたときには先発で使われるような、ハイパフォーマンスを示し続けていきたい」

 3月シリーズで大活躍したMF久保建英は、19歳だった2020年10月のコートジボワール代表との国際親善試合で、ヨーロッパ組が招集されたフルメンバーの森保ジャパンで出場6試合目にして初先発を果たしている。自身の会見から、出場2試合目で初先発した高井へ、遠慮するなとエールを送った。

「ボールをもってからの動き出しのよさや、あの体格で落ち着いてプレーするところも出せていたけど、もっと自分のストロングポイントを出して、もっともっとボールを前へ持ち運んでもよかったのかなと」

 今回は長期離脱を余儀なくされている冨安健洋と谷口彰悟に加えて、町田浩樹も怪我で招集が見送られた。選手層の厚さが問われた最終ラインで、身長192cm体重90kgの巨躯にまだまだポテンシャルを秘める高井が、一発回答で一気に序列をあげた。サウジアラビア戦で日本が手にした最大の収穫だった。

(取材・文:藤江直人)

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【了】

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