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フォーカス 3週間前

なぜダメだった…。サッカー日本代表、3月シリーズで輝けなかった選手6人。アピール不足に終わったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:堂安律(どうあん・りつ)

堂安 フォーカス
【写真:Getty Images】

生年月日:1998年6月16日(26歳)
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
3月シリーズ:2試合出場0得点0アシスト

 堂安律は直近の代表戦でなかなか輝きを見せられていない。

 ここまでのアジア最終予選で、堂安は8試合すべてに出場中。森保一監督が3バックを採用してから右ウイングバックの主力として戦っているが、同ポジションを争うライバルたちと比較して堂安のパフォーマンスはインパクトに欠けている。

 というのも、堂安は攻撃陣で唯一、今回の最終予選でゴールを奪えていないのだ。

 8試合のうち6試合に先発出場するなど、一定のプレータイムを確保できているが、いずれの試合でも不発に終わっている。攻撃的な選手としては、当然ながら無視できない現実である。

 直近のバーレーン代表戦、サウジアラビア代表戦では相手の組織的な守備を打開することができなかった。この2試合で放ったシュート数が0本だったことからも、窮屈なプレーを強いられていたことがわかるだろう。

 ただ、バーレーン、サウジアラビアともにサイドに強力なアタッカーを要する日本を前に徹底した対策を準備してきており、堂安のプレーだけが悪かったわけではない。サイド攻撃を封じられてしまったという事実は、チーム全体の課題だ。

 また、攻撃で真価を発揮できていない26歳のアタッカーだが、献身的な守備を見せていることは忘れてはならない。3バックの脇のスペースを守るために奔走していた。

 堂安の攻撃性能を引き出すためには、より攻撃的な位置で起用するしかないのではないか。ウイングバックでは守備の負担が大きく、持ち味が輝くタイミングが少なすぎる。個の能力的な問題というよりも、戦術的な問題の色が強いように見える。

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