FW:前田大然(まえだ・だいぜん)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月20日(27歳)
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
3月シリーズ:1試合出場0得点0アシスト
サウジアラビア代表戦では、日本代表がほとんどの時間帯を相手陣地でプレーするなど、主導権を掴んで離さなかった。にも関わらず、スコアレスドローに終わっている。
厳しい言い方をすれば、この責任は攻撃陣に求められるだろう。バイタルエリアで相手の守備陣を上回ることができなかった。
この試合で1トップの位置で先発起用された前田大然は、決してノーインパクトではなかった。が、期待に応えるパフォーマンスだったとは言い難いだろう。
27歳の快速FWは、試合開始早々の9分にビッグチャンスを創出。田中碧からのスルーパスに反応し、相手守備陣の背後に抜け出してシュートまで持ち込んだ。ボールはゴール右ポストに弾かれてしまったものの、自身の強みが生かされた決定機だった。
その後も前田にチャンスはあった。しかし、73分にベンチに下がるまで、1点も奪うことができなかった。ストライカーとして、満足できる結果でないことは明らかだ。
前田には上田綺世や小川航基とは違う特長がある。とくにスピード、豊富なスタミナを活かした守備の貢献度は抜群で、実際サウジアラビア戦でも、相手DFからボールを掻っさらい、一気にゴール前まで侵入するシーンを作り出していた。
しかし、現状の序列をひっくり返すには、プラスでゴールという結果を残さなければいけなかったのは確かだ。所属するセルティックで得点を量産しているだけに、ガッカリ感は大きかった。