DF:瀬古歩夢(せこ・あゆむ)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年6月7日(24歳)
所属クラブ:グラスホッパー(スイス)
3月シリーズ:1試合出場0得点0アシスト
昨年11月、そして今月と、瀬古歩夢には先発起用という大きなチャンスが回ってきた。しかし、彼は序列向上に繋がるアピールに失敗している。
瀬古がこのアジア最終予選で初めてピッチに立ったのは、昨年11月19日に開催された中国代表戦。日本代表が3-1で勝利したこの試合で、同選手はフル出場を果たしている。
ワールドカップ出場がかかる3月シリーズでも、森保一監督は瀬古に日本の最終ラインを託した。冨安健洋や谷口彰悟、町田浩樹らがクラブでの負傷によって戦線離脱を余儀なくされており、スイスで安定したパフォーマンスを見せていた24歳にチャンスが回ってきたのである。
だが、先日行われたバーレーン戦では攻守両局面で精彩を欠いていた。
肝心の守備では、相手FWと入れ替わられてあわやピンチとなるシーンを作ってしまうなど、やや安定感に欠けた。データサイト『Sofa Score』によると、このゲームにおける瀬古の地上戦勝率は0%(0/3)だった。
ビルドアップでは、ガッチリと中央を固めて警戒してきた相手に対して、有効な打開策を見出せなかった。的確なポジショニングを取れず、後ろ向きでプレーする右WB堂安律にシンプルなパスを預け、任せっぱなしにしてしまうケースも目立った。
また、ロングフィードを狙うだけでなく、ドリブルでの持ち上がりも欲しかった。[3-4-2-1]では、3バックが積極的に攻撃に参加していかないと全体の重心が下がり、停滞を招いてしまう。様々な面で工夫を凝らすべきだった。
昨年11月の代表活動から2試合連続で先発起用された瀬古だったが、不動の地位を築くにはまだまだ物足りない印象だ。