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フォーカス 2週間前

なぜダメだった…。サッカー日本代表、3月シリーズで輝けなかった選手6人。アピール不足に終わったのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 サッカー日本代表は、FIFAワールドカップ26(W杯)アジア最終予選(3次予選)のグループリーグ第7節・第8節を1勝1分で終え、W杯出場権を獲得した。この「3月シリーズ」では、堂々たるプレーで存在感を示した選手がいる一方で、思うような結果を残せず、アピールに失敗した選手もいた。そこで今回は、期待に応えられずに終わってしまった6人を取り上げ、そのパフォーマンスを振り返る。

※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は3月26日時点。

DF:菅原由勢(すがわら・ゆきなり)

菅原 フォーカス
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年6月28日(24歳)
所属クラブ:サウサンプトン(イングランド)
3月シリーズ:1試合出場0得点0アシスト

 菅原由勢は熾烈さを極める「サバイバル」を潜り抜けることができるだろうか。彼は3月の代表活動で十分な結果を残すことができなかった。

 2022年に開催されたFIFAワールドカップ・カタール大会終了後から継続的に代表招集を受けている菅原。当初は右サイドバックの主力としてコンスタントに出場機会を得ていたが、最近は状況が一変している。

 ここまでのアジア最終予選で日本代表は8試合を戦っているが、そのうち菅原が出場したのはわずか2試合。プレータイムは合わせて90分ほど。チームが3バックを採用したことで、同選手の主戦場である右SBのポジションが消滅し、伊東純也、堂安律ら強烈なアタッカーが集まる右ウイングバックの競争に巻き込まれ、序列が大幅低下した格好だ。

 先日行われたサウジアラビア代表戦では、最終予選で初となる先発出場を果たしたが、62分で交代。最終ラインに5人の選手を並べ、低重心で守る相手に対し、なかなか自身のサイドから攻撃の起点を作り出すことはできなかった。やはり、単騎で突破できる伊東らに比べると、物足りなさが残ってしまった。

 味方を全速力で追い越し、自らが使われたところから攻撃を活性化させるプレーが菅原最大の持ち味だが、その特長はやはりSBでこそ活きる。高い位置で幅をとり、味方を使ったり、単独で違いを作り出すことが求められるWBは、相性的に決して良いとは言えない。サウジアラビア戦では、改めてそれが証明される形となった。

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