サッカー日本代表 最新ニュース
高井幸大、サッカー日本代表初スタメンで見せた安心感
FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)グループC第8節、サッカー日本代表対サウジアラビア代表が25日に行われ、0-0のスコアレスドローに終わった。アーセナルDF冨安健洋が怪我で離脱中だが、初スタメンの高井幸大という逸材がその穴を埋めてくれるかもしれない。
高井が代表デビューを果たしたのは、2024年9月5日に行われた最終予選初戦の中国代表戦。誕生日の翌日にA代表初出場となり、19分間出場した。そこから約6ヶ月間は出場なしだったが、W杯出場を決めた次の試合でついに初先発を掴み取った。
3CBの右に入り、20歳とは思えぬ落ち着きぶりで周囲を安心させた。スポーツのデータを取り扱う『Sofa Score』によると、空中戦勝利数は7回中5回。身体能力が高い相手に対して、192cmの長身を活かして守備でも貢献した。さらに、パスは101本中96本で成功率は95%を記録。これはFWの前田大然の3本中3本(100%)を除くと、スタメンの中でトップの数字を誇っている。
サウジアラビアがほとんど攻撃を捨てていたとはいえ、相手に一度もぶち抜かれなかった守備対応は見事。ボールを奪い切った後のつなぎの判断も素晴らしく、とにかく安心して見ていられた。若い選手ゆえに、こうした舞台で気合いが空回りするケースも予想できたが、高井は良い意味で緊張感のようなものがなく、淡々と仕事をこなしていたように見える。決して常連メンバーの影に隠れることがなかった。
日本のCB陣は、板倉、伊藤らに加え、町田浩樹、冨安、谷口彰悟と層が厚い。しかし、とくに重要なピースである冨安が年末まで離脱する可能性が高く、新たな戦力の発掘は必須だった。そこに高井が現れたのは、日本代表にとって大きなプラスである。
高井はまだ世界の強豪と渡り合った経験が少ない。サウジアラビア戦だけの結果で持ち上げるのは、時期尚早だろう。しかし、冨安に頼ることができなかった場合、その穴を埋めうる可能性は十分に秘めている。
【関連記事】
英国人が見たサウジアラビア戦「親善試合のよう…」「ちょっとおかしい」「浅野拓磨もいれば…」
サッカー日本代表、サウジアラビア戦全選手パフォーマンス査定
ガチ選出! サッカー日本代表、2026年W杯メンバー予想
【了】