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サッカー日本代表はFIFAワールドカップ(W杯)26アジア最終予選(3次予選)・サウジアラビア代表戦を0-0で終えた。割り切って守る相手に苦戦を強いられた日本だったが、W杯ではこのような試合展開は少なくなる。超攻撃的3バックが一つのオプションとして成立した今、他にもオプションを増やすべき時がきた。(文:西部謙司)
徹底していたサウジアラビアの戦い方
相手の分厚い守備をこじ開けられないままの0-0。試合展開はやはりホームで引き分けたオーストラリア代表戦、あるいは先週のバーレーン代表戦と似ていた。
サウジアラビア代表といえば技巧派の選手が多く、パスをつないで攻め込むスタイルという印象だが、今回は対日本に徹した戦い方をしてきた。
5バックでサイド攻撃のスペースを限定、5-4-1で引き籠る。攻撃はカウンターかロングボール。ロングボールを蹴ってセカンドを拾う攻撃は、アジアカップで日本代表を破ったイラン代表のやり方と同じ。日本の長所を消し、弱点をつくことに徹していた。
ただ、守備は上手くいったものの、攻撃はカウンターもロングボールもほとんど効果はなく、専ら守って1ポイントを持ち帰るためだけのプレーだった。
対する日本は中村敬斗の突破、菅原由勢の鋭いアーリークロス、ポケットへの侵入、前田大然にスペースを狙わせるDF裏へ落すパスなど、得点ルートを探り続けて攻め込み、ほぼ一方的な流れだったが無得点に終わった。