MF：藤本寛也

生年月日：1999年7月1日
所属クラブ：ジル・ビセンテ（ポルトガル）
24/25リーグ戦成績：24試合5得点4アシスト

　藤本寛也は、これまで日本代表歴こそないものの、ヨーロッパで着実に評価を高めている攻撃的MFだ。現在のパフォーマンスを考えれば、森保ジャパンで試してみたい存在である。

　東京ヴェルディの下部組織出身で、2018年にトップチーム昇格。プロ1年目からJ2で25試合3得点とインパクトを残し、2020年夏にポルトガルのジル・ビセンテに期限付き移籍。2022年夏には完全移籍に切り替わった。

　10番を背負う藤本は、ジル・ビセンテ在籍5年目。2023/24シーズンにリーグ戦で3得点7アシストを記録し、今シーズンはここまで24試合で5得点4アシストと、着実に成長している。狭いスペースでもボールを失わない技術に長け、左足から繰り出されるスルーパスは、相手守備陣を一気に切り崩す武器だ。

　今シーズンは第18節のFCポルト戦でも輝きを放った。試合序盤に華麗なターンから絶妙なパスをゴール前に通し、先制点をアシスト。強豪相手に3−1の勝利を収める立役者となった。

『transfermarkt』の市場価値は、2021年1月時点で25万ユーロ（約4000万円）だったが、現在は400万ユーロ（約6億4000万円）まで上昇。欧州内でも注目度が増している証拠だ。

　2019年のU-20ワールドカップに出場したものの、その後は代表と無縁だった藤本。W杯本大会までに、その成長を代表チームで確かめてみたいと思わせる存在だ。

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