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FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選に臨んでいるサッカー日本代表は、20日のバーレーン代表戦で勝利し、本大会出場を決めた。現在の森保ジャパンのレベルの高さは誰もが認めるところだが、一方で、「なぜ呼ばれない?」と議論の対象となる選手も存在する。今回は、日本代表に招集したかった選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。
MF:佐野海舟
生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
24/25リーグ戦成績:26試合0得点0アシスト
昨年夏に鹿島アントラーズからマインツに加入した佐野海舟は、森保一監督が呼びたくても呼べない選手と言えそうだ。
中盤の守備的役割を担う佐野は、ボール奪取の技術に優れ、ブンデスリーガでも堂々たるプレーを披露している。奪ってからの展開力も向上しており、マインツの守備力を支えるキーマンとなっている。クラブは第26節終了時点で3位と好調で、失点数はリーグ2番目に少ない「28」。守備的MFとしての評価も日に日に高まっている。
それでも今回の代表に呼ばれなかったのは、明確な理由がある。2024年7月、マインツへの移籍が発表された約1週間後に都内で起こした不同意性交疑惑だ。最終的に不起訴となったものの、順調にワールドカップ(W杯)出場権獲得を目指すチームに余計な雑音が入らないように配慮してのことだろう。
実際、2024年には伊東純也にも性加害疑惑の報道があり、起訴されないまでは招集が見送られていた。伊東の復帰は、検察による「嫌疑不十分」の判断が出たあとだった。佐野も不起訴が確定した今、再招集への道は開かれている。
だが、それはW杯出場が決まってからでも遅くはなく、見方を変えると、最短で佐野を呼べる環境にするためにも、現状維持を選んだともとれる。
日本代表では、遠藤航(32歳)、守田英正(29歳)と中盤の主力が30代に差し掛かる中、次世代の軸として佐野をW杯本大会で経験させたいという思いはあるはずだ。今回はタイミングを見送った形だが、再び代表でその姿が見られる日は遠くないだろう。