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【写真：Getty Images】

佐野の招集外を喜ぶ？

　ドイツ・ブンデスリーガのマインツに所属するMF佐野海舟は、ヨーロッパ初挑戦ながらドイツでトップクラスの活躍を見せている。FIFAワールドカップ26アジア最終予選（3次予選）には招集されなかった佐野だが、クラブ指揮官は逆に喜んでいるようだ。ドイツメディア『Allgemeinen Zeitung』が報じている。

　昨夏の移籍市場で、鹿島アントラーズからマインツに完全移籍した佐野。チームを率いるボー・ヘンリクセン監督の信頼を掴むと、すぐにレギュラーとして活躍するようになり、今季リーグ戦26試合に出場とほぼフル稼働している。

　クラブもリーグ戦26試合を終了した段階で13勝6分7敗の勝点45の3位につけており、今回のインターナショナルマッチウィークには中盤の相棒MFナディエム・アミリや、エースFWヨナタン・ブルカルトなどが代表チームに招集されている。

　一方で日本代表には招集されなかった佐野について、「我々にとっては完璧なことだ」と述べつつ、「正直、彼が招集されなかったことは非常に嬉しい」と、ヘンリクセン監督は招集外になったことを喜ぶコメントを残していた。

　同メディアは、「佐野は第3節で交代して以来、公式戦を1分も欠場していない。今回も招集されなかったが監督は大喜びだ」と前置きし、「理由は明らかである。ブンデスリーガの中断期間中にエネルギーを蓄えて、シーズンの残り試合で現在3位につけているマインツの上昇に貢献できるようにするはずだ」と、今季フル稼働している佐野が体を休められるのはチームにとって良い影響をもたらすと強調している。

　また、「監督が今後も佐野を頼りにし続けることに疑いはない。彼はリーグで最高のMFの1人であり、それは早い段階で明らかになっている」と言葉を続け、「これまでにイエローカードを3枚しか受けておらず、監督はシーズン終了までに主力選手を出場停止で起用できないことを願っているだろう」と、仮に日本代表に招集されなかったとしても、佐野がチームにおいて重要な役割を果たしており、欠かせない戦力であることは間違いないと指摘していた。