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【写真：Getty Images】

すでにビッグクラブから注目を集める

　昨夏の移籍市場でドイツ・ブンデスリーガのマインツに移籍し、移籍初年度からリーグでもトップクラスの活躍を見せているMF佐野海舟。そんな佐野に早くもビッグクラブが関心を示しているようだ。ドイツメディア『Allgemeinen Zeitung』は現地時間21日に、マインツSDの佐野に関するコメントについて伝えた。

　昨夏にマインツに加入した佐野は、すぐに定位置を掴むとリーグでもトップクラスの活躍を見せている。ブンデスリーガ公式サイトによると、今季の佐野は、デュエル勝利数が290回でリーグ5位、総走行距離は302.8kmでリーグ2位、インテンシブランは2136回でリーグ4位と1対1の強さ、運動量という点でドイツでもトップクラスの数字を残している。また、データサイト『FBREF』によれば、インターセプトの回数も42回でリーグ6位となる数字を記録していた。

　マインツも、昨季は7勝13敗14分の勝点35で残留争いに身を投じていたが、今季はリーグ戦26試合を終了した段階で13勝6分7敗の勝点45。すでに昨年よりも10ポイント多く勝点を重ねており、リーグの順位も3位と来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得も見えてきている。

　同メディアによると、マインツのSDであるニコ・ブンガート氏は、佐野がビッグクラブから関心を寄せられているとしつつ、少なくとも来季はクラブに残る可能性が高いという。

「佐野は数年後にビッグクラブの選手になる素晴らしい可能性を秘めている。しかし、ブンデスリーガでプレーしたのは半年だけであり、（日本から）大陸をまたいで移籍したばかりなので、ここで（来季も）安定するのがいい考えだ」

　また、「手放さなければならない選手はおらず、いつでもいくらでもノーと言える。これは大きな利点だ」と、すぐにでも選手を手放さなければならない財政状況ではないことも明かしていた。

　一方で、「結局のところ、マインツが何の変化も怒らずに移籍期間を乗り切ったことはない。主力選手であれ、控え選手であれ、毎年選手がチームを去っていく可能性があるのは受け入れなければならない」と、良いタイミングであれば、佐野を含めたチームに所属する選手たちが、移籍するのは避けられないことだとも言及している。

　すでにドイツでもトップクラスのスタッツを残しており、ビッグクラブからも注目され始めている佐野。今季CL出場権を獲得して、来季ヨーロッパの舞台で活躍すれば、ドイツ国内だけではなく他のヨーロッパのトップリーグからも声がかかるかもしれない。