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コラム 5日前

まるでアトレティコのよう? なぜサッカー日本代表の攻撃は停滞したのか。超攻撃的3バックの今後の行方は【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by 田中伸弥

課題も見えた。超攻撃的3バックの今後の行方は?

 先行されたバーレーンは力を振り絞って反撃、日本も応戦して膠着していた試合がいきなり動き始める。

 87分、左CKで久保はショートコーナーを選択すると、伊東純也からの戻しのパスを受けてペナルティエリアへ突入。クロスボールを蹴るとみせて、GKのニアサイドを打ち抜く。W杯行きを決定づけるゴールとなった。

 GKがクロスを予想してポジションをとったため、ニアサイドが空いたのを見逃さずポストぎりぎりに打った久保のシュートが素晴らしい。コンパクトな守備ブロックに苦戦していた試合の中でも、狭いスペースで受けて突破し、1対1でことごとく上回って存在感を示していた久保の締めくくりの一発だった。

 コンパクトな守備ブロックの攻略に時間がかかったことと、バーレーンのパスワークに3バックの脇を何度か突かれたことは今後の課題だろう。

 超攻撃型3バックは予選序盤に勢いをつけ、守備的な相手に対して最大火力で攻め潰すオプションとして有効だった。ただし、W杯本大会では相手のレベルが違う。

 今予選のシステムは日本代表が圧倒的にボールを保持する想定での戦い方であり、相手にボールを持たれる時間が長ければ特徴は出ない。バーレーンにもっと決定力があれば、違った流れになっていたかもしれない。

 本大会に向けて、また違った戦い方への準備をすることになるはずだ。

(文:西部謙司)

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【了】

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