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20日、サッカー日本代表はバーレーン代表に勝利し、史上最速でのワールドカップ(W杯)出場を決めた。この日も超攻撃的3バックで臨んだ日本だったが、バーレーンの強気な守備を前に攻撃は停滞していた。それでも、2得点を奪って勝利してしまう日本はさすがのものだが、W杯本大会を前に課題が見えたことはプラス材料でしかない。(文:西部謙司)
バーレーン戦は本当に厳しかった
8大会連続8回目のワールドカップ(W杯)出場を最速で決めた試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)は文句なしの久保建英だった。1ゴール1アシストだけでなく、三笘薫も堂安律も南野拓実も打開に手こずる中、相手に脅威を与え続けていた。
レアル・ソシエダでの活躍を日本代表で示せていなかったが、今回は試合を決める働きで圧倒的な存在感を示した。得点後にユニフォームを投げ捨てイエローカードを貰ったのはご愛嬌だが、本人もそれだけ代表で自分の真価を示すことを渇望していたのだろう。
森保一監督は毎回判で押したように「厳しい試合」と振り返るが、今回は本当に厳しい試合だったと思う。
バーレーン代表の4-4-2の守備ブロックはコンパクトで固く、引いたときには5バック、6バックになって横幅を埋めるアトレティコ・マドリーのような守備運用。日本は前線に5人が張り出すような形になった。
両チームとも横に広がって平べったくなった状態は、不用意にボールを奪われたときに一気に中盤を通過される危機感をはらんでいた。