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バーレーン代表戦の視聴率は毎分最高視聴率19.7%
サッカー日本代表は20日、FIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選(3次予選)でバーレーン代表とホームで対戦した。引き分け以上で本戦出場が確定する日本は、2-0で快勝。史上最速で夢の舞台への切符を手に入れた。しかし極めて重要な一戦であったにも関わらず、視聴率で“大谷フィーバー”には及ばない現実がある。
最終予選が始まって以来、日本は6勝1分け。オーストラリア代表やサウジアラビア代表など強豪がひしめく中で、グループリーグの首位を独走中だ。チームはいまだかつてないほどに強さを見せているが、マスへのアピールに関しては課題を抱えている。
リアルタイムで視聴率を解析する『ティーバル ナウ』によれば、この日の試合における毎分最高視聴率は19.7%(いずれも関東)。史上最速でワールドカップ出場確定という高い話題性を持っていたことを考えると、やや物足りなく感じられる。
日本野球界が誇る至宝・大谷翔平がロサンゼルス・ドジャースの一員として来日中だが、サッカーは注目度において水をあけられている。MLBの開幕戦・ドジャース対カブスが18日に東京ドームで行われると、20時台の視聴率において毎分最高視聴率24.3%を記録した。日本での公式戦開催は6年ぶりとはいえ、当然ながら「開幕戦」それ自体は毎年やって来る。4年に1回の舞台がかかっているわけでもない。
そればかりか、15日に行われた読売ジャイアンツとのプレシーズンゲームでも、20時台に毎分最高視聴率17%越えを記録した。大谷が伝説級の活躍で野球界をけん引する一方、粒ぞろいのはずのサッカー日本代表はなかなかそれを注目度に繋げられていない。
もちろん『DAZN』での配信も行われていたため、視聴者全員がテレビ観戦だったわけではない。また、テレビは連日「大谷」や「ドジャース」のニュースを取り扱っていたため、そもそも視聴率という観点でサッカーが不利な立場にあったのは間違いないだろう。
しかし、かつてのようなアジア予選のヒリヒリ感がなくなったのもまた、紛れもない事実だ。日本代表が強すぎる上に、W杯本戦の出場枠が「8.5」に増えたことで、同チームにとってアジア予選通過の難易度は下がった。かつてのライバルたちは日本代表を倒さなければW杯への切符を掴めなかったが、今や日本代表を倒さなくても、出場の可能性は十分に残る。そうした少しの緩さが、視聴者の興味低下につながっていないとは言えない。
視聴率がすべてではないにせよ、メジャースポーツとしての露出を考えると看過できない課題である。多くのマスメディアにとって視聴率のような数値は、意思決定における極めて明確かつ重要な指標だ。日本サッカーのさらなる発展のために、早急に抜本的な対応が求められているのかもしれない。
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