「目標を“ベスト8”と設定すると」

――ここで試合が終了です。日本が2-0で勝利し、W杯出場決定です。

「日本、おめでとうございます！」

――今日の試合を振り返ってみて、どうでしたか？

「少し上手くいかなかった時間もありましたが、最後はゴールを奪えて、結果も出せました！」

――今日の試合のMVPは誰でしょうか？

「久保はもちろん良かったですが、個人的には遠藤が大きな仕事をしたと思います！」

――難しいと言われた最終予選で、6勝1分け、24得点2失点です。

「本当に素晴らしい成績ですね」

――途中出場からゴールを決めた鎌田はでどうでしたか？　所属先のクリスタル・パレスでは調子が悪かったですが、素晴らしい仕事をしました。

「そうですね。遠藤と同じく、クラブでの調子はベストではないですが、代表でいいパフォーマンスを見せることができ、そしていい結果が出せて、非常に良かったです」

――日本の目標はワールドカップ優勝です。ショーンさんからみて、この目標はどう思われますか？

「もちろん難しい目標だと思いますが、目標を“ベスト8”と設定すると、ベスト16の試合でプレッシャーに負ける恐れがあるので、その先に目標を置くと少しだけ楽になるかもしれません」

――今の日本に足りなかった部分は何でしょうか？

「後ろから前線への流動性があまりなかいと思います」

――本大会までにレベルアップしなければならない点はなんですか？

「守備組織が良い相手に対し、攻撃のパターンを増やせれば良いと思います」

――今日もありがとうございました。

▽語り手：ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。『ニッポンとサッカー　英国人記者の取材録』『英国人から見た日本サッカー　“摩訶不思議”ニッポンの蹴球文化』の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。

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