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どこよりも早い! サッカー日本代表、2026年W杯メンバー予想。優勝を目指して戦うチームはどうなる?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ミッドフィルダー

遠藤航
【写真:Getty Images】

遠藤航(えんどう・わたる)
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール(イングランド)
日本代表通算成績:68試合4得点4アシスト

 森保ジャパンでキャプテンの重責を担ってきた遠藤航は、ワールドカップ(W杯)メンバー入り「当確」で間違いない。負傷などの想定外のアクシデントがない限り、この男の選外はあり得ない。

 ブンデスリーガで“デュエル王”に君臨していた遠藤の対人守備能力は、今もなお衰えを知らない。

 2023/24シーズンに加入したリバプールでは出場機会の減少という危機に見舞われながらも、一度試合に出場すれば素晴らしいパフォーマンスを披露。急遽本職ではないセンターバックを任された時にも、しっかりと自身に与えられた役割を全うしている。

 中盤に攻撃的な選手が多い森保ジャパンのチーム編成にあって、守備に強みがある遠藤を外すのは“自滅行為”にあたる。また、大声を張り上げてチームメイトを鼓舞するタイプではないものの、遠藤は背中で語るタイプのリーダーとしてすでに森保ジャパンの精神的支柱となっている。

 ボランチ2枚のうち1枠は遠藤で埋まると見ていい。

守田英正
【写真:Getty Images】

守田英正(もりた・ひでまさ)
生年月日:1995年5月10日
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
日本代表通算成績:40試合6得点4アシスト

 遠藤航が森保ジャパンの中盤の番人であるとするならば、守田英正は“頭脳”にあたる。この男もワールドカップ(W杯)メンバー入りは「当確」と言えるだろう。

 遠藤のようにフィジカルで相手を制圧するシーンは少ないが、守田は読みの鋭さを活かしたクレバーなディフェンスに強みを持っている。また、足元の技術が高いために相手のプレッシャーをいとも簡単にかわすことができ、推進力のあるドリブルや決定的なパスといったゴールに直結するプレーを繰り出せる点は、遠藤にない魅力だ。

 ピッチ全体を俯瞰して見ているかのような視野の広さは秀逸で、味方からボールを引き出す際のポジショニングも絶妙。パス回しが目詰まりを起こした時の“出口”になれる守田は、チームメイトに「呼吸をさせられる」選手なのである。

 守田と遠藤のダブルボランチは、森保ジャパンの生命線だ。遠藤と同様に、負傷などの想定外のアクシデントがない限りメンバー入りは堅い。

佐野海舟
【写真:Getty Images】

佐野海舟(さの・かいしゅう)
生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
日本代表通算成績:4試合0得点0アシスト

 森保ジャパンの中でも中盤は“激戦区”となっている。特にボランチは遠藤航と守田英正の鉄板コンビに加え、田中碧も虎視眈々とレギュラーの座を狙っている。もしもこのボランチ枠で“サプライズ選考”が行われるとしたら、それは佐野海舟のメンバー入りになるかもしれない。

 最も、佐野がドイツで披露しているプレーぶりからすれば、ワールドカップ(W杯)メンバー入りは決してサプライズではない。2024/25シーズンに加入したマインツの中盤では圧倒的な存在感を放っており、“狩る”という言葉がぴったりなボール奪取は必見。また、奪ったボールをすぐさま前線につなげる能力にも磨きがかかっている。

 2024年7月の不同意性交疑惑により、佐野のW杯メンバー入りはハードルが上がっている。だが、現状ではW杯行きの可能性が完全に断たれたわけでもない。

 あくまで純粋にプレー面の評価に徹するのであれば、佐野が1年後の大舞台に立っていても何ら不思議ではない。

田中碧
【写真:Getty Images】

田中碧(たなか・あお)
生年月日:1998年9月10日
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド(イングランド)
日本代表通算成績:31試合8得点1アシスト

 ダブルボランチには遠藤航と守田英正が君臨しているが、森保一監督が田中碧を見限ることはないだろう。イングランドで着実に成長しているこの男は、ワールドカップ(W杯)行きの切符を手にするはずだ。

 “三笘の1ミリ”をゴールに結びつけるなど、田中はカタールW杯で印象的な活躍を見せた。あれから月日が流れ、期待の若手枠だった田中も日本代表の重責を引き受ける中堅の立場に。遠藤や守田のバックアッパーではなく、先発としてチームを勝たせる働きが求められている。

 2024/25シーズンに加入したリーズ・ユナイテッドでは、移籍初年度ながら中盤の要として主力に定着。カタールW杯の時から際立っていた強烈なミドルシュートや前線への飛び出しといった長所は新天地でさらに磨きがかかり、ゲームコントロール力や危機察知能力の高さを活かした守備力といった武器も加わった。

 より完成度の高いミッドフィルダーとなった田中は、森保ジャパンの新たな生命線となるかもしれない。

久保建英
【写真:Getty Images】

久保建英(くぼ・たけふさ)
生年月日:2001年6月4日
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
日本代表通算成績:41試合6得点13アシスト

 所属クラブのレアル・ソシエダで異次元のプレーを披露し続けている久保建英は、ワールドカップ(W杯)メンバー入り「当確」と判断していいだろう。シャドーの役割が肝となる森保ジャパンにおいて、久保に懸かる期待は大きい。

 ゲームを作る能力が求められるシャドーは、久保の持つ能力を余すことなく発揮できるポジションなのかもしれない。切れ味鋭いドリブルや視野の広さを活かしたラストパスといった久保の特徴は、よりゴールに近い位置でこそ怖さを最大化させられるからだ。

 ボランチからスピードある楔のパスが入ってくるシーンでは、足元の技術の高さが効果を発揮。ボールをピタリと止め、狭いスペースでも素早く反転できるため、一瞬で決定機を生み出せる。

 北中米W杯・アジア最終予選では、シャドーの“相棒”である南野拓実と試合中に立ち位置を入れ替え、相手守備をかく乱。森保ジャパンの理想のシャドー像を体現した。

 攻撃戦術の核となった久保はW杯行きの切符を手にすると見て間違いない。

鎌田大地
【写真:Getty Images】

鎌田大地(かまだ・だいち)
生年月日:1996年8月5日
所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
日本代表通算成績:39試合9得点5アシスト

 2024/25シーズンに加入したクリスタル・パレスでは思うような活躍ができていないからといって、鎌田大地の存在価値が貶められることはない。森保ジャパンで重要な役割の担い手となり得る男は、ワールドカップ(W杯)メンバーの座をしっかりと確保するはずだ。

 森保ジャパンのシャドーには南野拓実や久保建英といった才能あふれる人材が揃っているが、鎌田は彼らとはまた一味違う個性を持っている。

 マークがつきにくい“浮いた”位置でパスを受ける感覚は絶妙。ライン間で決定的な仕事ができるため、相手守備を一瞬で破壊することが可能なのだ。鎌田はシャドーに求められる能力をハイレベルに備えている。

 また、リンクマンとしてパス回しの中継地点になれる鎌田がピッチにいるだけで、日本代表の攻撃展開はよりスムーズになる。チーム全体の有機性を重んじる森保一監督は、味方の良さを最大限に引き出すことができる天才肌のミッドフィルダーを重要な戦力として数えているに違いない。

南野拓実
【写真:Getty Images】

南野拓実(みなみの・たくみ)
生年月日:1995年1月16日
所属クラブ:モナコ(フランス)
日本代表通算成績:66試合24得点11アシスト

 南野拓実は、カタールワールドカップ(W杯)の屈辱を晴らすチャンスを手にするだろう。1年後のW杯メンバー入りは「当確」と見ていい。

 カタールW杯・ラウンド16でクロアチア代表と対戦した日本代表は、PK戦の末に敗れて涙を飲んだ。南野は先攻の1人目という最も緊迫感に包まれるシチュエーションでペナルティスポットに向かい、そして相手GKにキックを阻まれた。

 “人生最悪の日”から多くのことを学んだ男は、2022/23シーズンに加入したモナコでさらに進化。ライン間でのボールの受け方や一瞬で状況を打開する反転の質は、リバプール時代よりハイレベルなものになっている。

 森保ジャパンが採用する[3-4-2-1]システムでは、ボランチやウイングバック、センターフォワードと連係しながら相手の組織を破壊する2シャドーの戦術的役割は大きい。9番も10番も、そして時には8番の役割もこなすことができる南野はシャドーの筆頭格として欠かせない存在なのだ。

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