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どこよりも早い! サッカー日本代表、2026年W杯メンバー予想。優勝を目指して戦うチームはどうなる?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ウイングバック

菅原
【写真:Getty Images】

菅原由勢(すがわら・ゆきなり)
生年月日:2000年6月28日
所属クラブ:サウサンプトン(イングランド)
日本代表通算成績:14試合2得点1アシスト

 2024/25シーズンに加入したサウサンプトンでは本来のプレーができずに苦戦しているものの、菅原由勢の能力に疑いの余地はない。森保一監督にとって、高い攻撃センスを持つこの男をワールドカップ(W杯)に連れて行かない手はないだろう。

 本職が右サイドバックの菅原は、高精度のクロスやパス、オーバーラップとインナーラップの使い分けの妙でチームの攻撃に厚みをもたらすことができる選手だ。

 また、直接フリーキックも得意としており、膠着した試合展開を打破する“飛び道具”を備えている点も魅力の1つである。

 W杯本大会では、状況に応じてリスクを負ってでも攻めに出なければいけないシチュエーションがあるはずだ。3バックを採用する森保ジャパンでは役割が限られるかもしれないが、時折顔を覗かせる守備対応への不安を補って余りあるほどの攻撃能力を持つ菅原は、いざという時の“ゲームチェンジャー”として期待できる。

堂安律
【写真:Getty Images】

堂安律(どうあん・りつ)
生年月日:1998年6月16日
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
日本代表通算成績:56試合10得点9アシスト

 森保ジャパンのウイングバック(WB)は重要な戦術的役割を担っている。森保一監督が栄光の背番号「10」を背負う堂安律に求めるものは非常に多い。

 森保監督はこれまでアタッカータイプの選手をWBとして起用してきた。さらに、左サイドには右利き、右サイドには左利きと逆足の選手を配置。レフティーの堂安は右のWBを主戦場としている。

 左の三笘薫がスピードと緩急でサイドをぶち抜くタイプなのに対し、堂安はポジショニングやコンビネーションを活用した突破が得意。両サイドで異なる崩しを仕掛けたい指揮官とすれば、他の選手と異なる特徴を持つ堂安をワールドカップ(W杯)メンバーから外す手はない。

 所属クラブのフライブルクで右WBを経験しているという背景も、堂安にとっては追い風となる。カタールW杯でドイツ代表やスペイン代表を相手に重要なゴールを決める勝負強さを見せつけた男は、満を持して自身二度目の大舞台に臨むだろう。

伊東純也
【写真:Getty Images】

伊東純也(いとう・じゅんや)
生年月日:1993年3月9日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
日本代表通算成績:61試合14ゴール23アシスト

 戦術的要素が強まる現代サッカーでも、時折強烈な“個”が相手の組織を破壊することがある。爆発的なスピードで対峙するディフェンダーを無効化する伊東純也もそのような選手の1人だ。

 50メートルを5秒台前半で走る伊東をウイングバックに置く意義は大きい。最大の武器である爆発的なスピードを活かした縦への突破と高精度のクロスは、相手からすれば「分かっていても止められない」レベル。また、フルタイムを走破できるスタミナがあり、たとえ守備に奔走する時間があっても攻め上がりの余力を残しておくことができる。

 近年は得点力も飛躍的にアップ。思えば、3年前のアジア最終予選で敗退の危機に陥った日本代表が最終的にカタールワールドカップ(W杯)行きの切符を手にしたのも、4試合連続ゴールを決めた伊東の決定力によるところが大きかった。

“戦術・伊東純也”と称されるほどの影響力を持つ男が、W杯行きを逃す可能性は限りなく低いだろう。

三苫薫
【写真:Getty Images】

三笘薫(みとま・かおる)
生年月日:1997年5月20日
所属クラブ:ブライトン(イングランド)
日本代表通算成績:27試合8得点8アシスト

 1年後のワールドカップ(W杯)本大会で森保ジャパン浮沈のカギを握るのは、おそらく三笘薫になるだろう。世界最高峰の舞台であるプレミアリーグでも充実の出来を披露しているこの男はW杯メンバー入り「当確」と見て間違いない。

 森保ジャパンの攻撃は“左の三笘”抜きでは語ることができない。スピードと緩急で対峙する相手を手玉に取るドリブルは所属クラブのブライトン、そして日本代表でも猛威を振るっている。

 また、近年は得点力も目に見えて向上しており、2月14日(現地時間)に行われたプレミアリーグ第25節のチェルシー戦では頭上を越えた味方GKからのロングパスを華麗なトラップでコントロールし、正確な右足シュートを突き刺した。同ゴールは2月のプレミアリーグ月間最優秀ゴールに選出されている。

 ブライトンで毎週ハイレベルな試合をこなして異次元の進化を遂げた三笘が、森保ジャパンの左ウイングバック最有力候補であることに疑いの余地はない。

中村敬斗
【写真:Getty Images】

中村敬斗(なかむら・けいと)
生年月日:2000年7月28日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
日本代表通算成績:15試合8得点1アシスト

 左ウイングバック(WB)の先発が三笘薫になるからといって、同ポジションでのプレー機会が多かった中村敬斗の存在価値が下がるわけではない。北中米ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選で三笘との“共存”が可能であることを示した男は、森保一監督に多くの戦術的選択肢を与えられるだろう。

 2024年10月15日に行われたアジア最終予選第4戦のオーストラリア代表戦(△ 1-1)で、森保監督は後半途中の70分から中村を投入。左WBに据えると、三笘を1列上のシャドーに配置換えした。

 1点ビハインドの状態で仕掛けたこの策は見事に当たり、76分には内側にいた三笘の外を回った中村が左サイドを突破して相手オウンゴールを誘発。「中村敬斗×三笘薫」の有効性が証明された。

 今月13日の日本代表メンバー発表の場で、森保監督は中村のフォワード(FW)起用の可能性も示唆している。所属クラブのスタッド・ランスでFWとして結果を出している中村は、森保ジャパンで新境地を開こうとしている。

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