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フォーカス 5日前

どこよりも早い! サッカー日本代表、2026年W杯メンバー予想。優勝を目指して戦うチームはどうなる?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

センターバック

板倉滉
【写真:Getty Images】

板倉滉(いたくら・こう)
生年月日:1997年1月27日
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
日本代表通算成績:36試合2得点1アシスト

 カタールワールドカップ(W杯)の悔しさを糧に、板倉滉は4年間で飛躍的な成長を遂げた。1年後の大舞台では、最終ラインの要として相手の攻撃を跳ね返す板倉の姿が見られるはずだ。

 カタールW杯・ラウンド16でクロアチア代表と対戦した日本代表は、PK戦の末に敗れて涙を飲んだ。板倉は累積警告による出場停止のために同試合をスタンド観戦。力になりたいのになれないもどかしさを味わった。

 大会終了後、板倉はボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)で自己研鑽に励んだ。対人守備や空中戦は以前にも増して強さが際立つようになり、パス出しの技術も一段上のレベルに引き上げた。2023/24シーズン後半戦はボランチとして起用される場面もあり、あらためて足元の技術の高さを見せつけている。

 ボルシアMGで絶対的な主力の座に君臨する板倉は、満を持して自身二度目のW杯に臨むだろう。森保一監督が、酸いも甘いも噛み分けて円熟味が増した男をメンバーリストから外すことは考えにくい。

町田浩樹
【写真:Getty Images】

町田浩樹(まちだ・こうき)
生年月日:1997年8月25日
所属クラブ:ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)
日本代表通算成績:16試合0得点1アシスト

 北中米ワールドカップ(W杯)・アジア最終予選における森保一監督からの重宝ぶりからすれば、町田浩樹は問題なくW杯メンバー入りを果たすだろう。

 アジア最終予選の6試合で先発メンバー入りを果たした町田は、190cmのサイズ感とラインコントロールの巧さが魅力だ。

 現代サッカーで貴重とされる左利きセンターバック(CB)であり、相手プレスからボールを遠ざけながらビルドアップに参加できる利点も持つ。森保ジャパンの3バック左の位置は、もはや町田のポジションになった感すらある。

 また、CB以外に左サイドバックもこなせる町田をメンバーに入れておくことで、森保監督は戦術的な選択肢を多く持てる。

 想定外の事態が起こり得るW杯では、相手の出方や試合展開に応じて4バックにスライドするケースも十分に考えられる。試合中の役割変更にも難なく対応できる戦術理解度の高さも、町田のW杯メンバー入りを確信させる要素の1つである。

伊藤洋輝
【写真:Getty Images】

伊藤洋輝(いとう・ひろき)
生年月日:1999年5月12日
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
日本代表通算成績:20試合1得点2アシスト

 長引いた右足中足骨骨折の呪縛から解き放たれた伊藤洋輝は、ワールドカップ(W杯)メンバー入り「当確」と言えるだろう。

 伊藤のポテンシャルの高さは、2024/25シーズンに加入したバイエルン・ミュンヘンでもあらためて証明されている。

 加入直後に負傷して長期離脱を強いられたため、世界的名門クラブでのデビューは2月12日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・ノックアウトフェーズ1stレグのセルティック戦まで待たなければならなかった。だが、伊藤は長い間試合から遠ざかっていたとは思えないほどの素晴らしいパフォーマンスを披露。復帰後すぐにチームの重要な戦力となった。

 森保ジャパンにおいて、3バック・4バックどちらにも対応できる伊藤の存在意義は大きい。188cmの長身ながらスピードがあり、ビルドアップ能力も秀逸。

“高さ・強さ・速さ・巧さ”の四拍子が揃ったハイレベルなセンターバックは、最終ラインの要として1年後の大舞台に立つはずだ。

冨安健洋
【写真:Getty Images】

冨安健洋(とみやす・たけひろ)
生年月日:1998年11月5日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
日本代表通算成績:42試合1得点2アシスト

 冨安健洋の才能に疑いの余地はない。最大の懸案事項である負傷さえクリアできれば、間違いなくワールドカップ(W杯)メンバー入りを果たすはずだ。

 188cmの長身ながら抜群のスピードを誇る冨安は、相手の高さと速さを同時に封じることができる貴重な存在だ。森保一監督はこれまで冨安を守備戦術の核と見なしてきた感があり、よほどのことがなければ代表メンバーから外さないだろう。

 その“よほどのこと”が起こるとすれば、前述した負傷による離脱だ。度々怪我に見舞われてきた冨安は、2024年7月のプレシーズン中に右膝を負傷。長期離脱を強いられ、今年2月には負傷再発のため二度目の手術に踏み切った。復帰目標は2025年末。キャリアの中で最も難しい時期を過ごしている。

 だが、森保監督が実戦復帰から半年ほどの冨安をW杯に連れて行く“賭け”に出る可能性は十分にあり得る。ベスト8以上の高みを目指すのであれば、この男はリスクを負ってでも招集したい超逸材だからだ。

谷口彰悟
【写真:Getty Images】

谷口彰悟(たにぐち・しょうご)
生年月日:1991年7月15日
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
日本代表通算成績:32試合1得点1アシスト

 世界の強豪と相対することになるワールドカップ(W杯)では、時に経験豊富なベテランの力が必要になる。森保ジャパンにおいて年長者としてチームを支える役割を担うのは谷口彰悟になるはずだ。

 森保ジャパンの最終ラインでは冨安健洋や板倉滉といった選手が主力として起用され続けてきたが、谷口はいつでも頼れる戦力として自身の役割を全うしてきた。

 怪我がちな冨安が不在の際には、先発メンバーとして安定したパフォーマンスを披露。経験を活かした鋭い読みで相手の攻撃を跳ね返し、質の高いパスでビルドアップの起点にもなれる谷口の存在は、森保一監督にとって大きな助けとなっただろう。

 北中米W杯・アジア最終予選で4試合に先発した谷口だったが、2024年11月に左アキレス腱断裂の大怪我を負った。現在は回復段階の途上ということもあり、W杯本大会までにカムバックできるかどうか不透明な部分もあるが、コンディション調整にもベテランの経験則が大いに反映されるに違いない。

中山雄太
【写真:Getty Images】

中山雄太(なかやま・ゆうた)
生年月日:1997年2月16日
所属クラブ:FC町田ゼルビア
日本代表通算成績:22試合0得点2アシスト

 森保一監督が選ぶであろうワールドカップ(W杯)メンバーのポジション分布を考えると、中山雄太をリストに加えておく意義は大きいと思われる。指揮官が第1次政権時代および東京オリンピック(五輪)で中山に信頼を置いていたという事実からも、W杯行きの可能性はそれなりに高そうだ。

 左利きセンターバック(CB)という有用性の高さもさることながら、中山の強みはウイングバック(WB)もこなせるユーティリティ性にある。右のウイングバックには堂安律や伊東純也といった攻撃的な選手から、菅原由勢や関根大輝ら本来ディフェンダーの選手も控えており、戦力が充実している。

 一方、左のWBには三笘薫や中村敬斗といった“槍”タイプしかおらず、守備的な役割を担える人材が不足。左サイドの守備を固めるシチュエーションを想定するうえで、中山はうってつけの存在なのだ。

 長年森保監督の下でプレーしており、戦術理解も問題なし。“転ばぬ先の杖”として、中山の入閣が現実味を帯びている。

関根大輝
【写真:Getty Images】

関根大輝(せきね・ひろき)
生年月日:2002年8月11日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
日本代表通算成績:0試合0得点0アシスト

 ワールドカップ(W杯)メンバー発表では、“サプライズ選考”がメディアやファンを賑わせることがある。これまでの森保ジャパンの傾向からサプライズが起きる可能性は低いが、もしも関根大輝が選ばれれば十分に「驚きの選考」と言えるだろう。

 関根をメンバー入りさせるメリットは大きい。現在は187cmの大型右サイドバック(SB)として鳴らしているが、高校生までの本職はセンターバック。SBにコンバートされたのは大学1年生の時だった。

 そのため、状況に応じて両ポジションをこなすことができる。3バック・4バックどちらにも対応可能な関根がいれば、森保一監督は戦術的な選択肢を享受できる。

 日本代表に初選出されたのは2024年10月。高井幸大が負傷のため招集外になった事に伴い、代替選手として急遽追加招集された形だった。

 完成度を高めている森保ジャパンの中でどこまで機能するか未知数な部分もあるが、スケールの大きいプレーを見せる関根にはロマンを感じさせられる。

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