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「リーグ最高の1人」マインツMF佐野海舟を指揮官が絶賛。昨季13位から今季3位と大躍進の原動力に「最初は課題もあったが…」

text by 編集部 photo by Getty Images

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マインツMF佐野海舟
【写真:Getty Images】

佐野の活躍を指揮官が賞賛

 昨夏の移籍市場でドイツ・ブンデスリーガのマインツに移籍し、移籍初年度からリーグでもトップクラスの活躍を見せているMF佐野海舟。チームを率いるボー・ヘンリクセン監督は、そんな佐野の活躍と成長ぶりを絶賛している。指揮官の佐野に関するコメントを、クラブ公式サイトが伝えていた。

 

 昨季のマインツは7勝13敗14分の勝点35。降格圏とはわずか2ポイント差であり、残留争いの中に身を投じながらシーズンを終えていた。しかし、今季はリーグ戦26試合を終了した段階で13勝6分7敗の勝点45。すでに昨年よりも10ポイント多く勝点を重ねており、リーグの順位も3位と来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得も見えてきた状況だ。

 そんな好調のチームの中で、輝いている1人が佐野である。ブンデスリーガ公式サイトによると、今季の佐野は、デュエル勝利数が290回でリーグ5位、総走行距離は302.8kmでリーグ2位、インテンシブランは2136回でリーグ4位と1対1の強さ、運動量という点でドイツでもトップクラスの数字を残している。また、データサイト『FBREF』によれば、インターセプトの回数も42回でリーグ6位となる数字を記録していた。

 そんな佐野についてチームを率いるヘンリクセン監督は、同時期に加入した韓国人MFホン・ヒョンソクと比較しつつ、次のように言及している。

「ホンは素晴らしい選手だが、ブンデスリーガに適応するにはもう少し時間がかかるだろう。例えば、セカンドボールへの対処やタックルの激しさをより高める必要がある。最初は課題もあったが、佐野の場合はより早く適応できた」

また、「佐野は、今ではリーグ最高の守備的MFの1人だ。移籍当初はいくつかの困難に直面したが、乗り越えることができた。他の選手も適応が大変だと感じているが、それは悪いことではないんだよ」と、佐野を絶賛するコメントを残している。

 4位のアイントラハト・フランクフルトとは得失点差、5位のRBライプツィヒとは3ポイント差でCL圏内の3位につけているマインツ。佐野、そしてマインツがこれまでの好調ぶりをシーズン終盤にも維持できれば、来季のCL出場権を獲得することも不思議ではないだろう。

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