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コラム 1か月前

「同じ轍を二度も…」サッカー日本代表と共に守田英正も変わった。苦しんだ1年前を経て「あの後…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

守田が狙いたいもの。「自分のすべきことを守りながら…」

「今の代表選手たちは個性がすごく強くて、すごくポジティブな雰囲気で練習できていますし、『何か残してやろう』というギラギラした思いで代表活動に来ている。それが所属クラブで結果を残している自信から来るもの。高い競争意識がランニングや普段の練習に表れていると思います」

 そういった前向きなマインドや自主性がいざという時に発揮され、日本代表が“瞬時に問題解決できる集団”になっていれば理想的。特に最終予選で中盤の統率者となっている守田は最適解を見出すアクションを率先して起こす必要がある。

 遠藤と守田のところが機能しなければ、最終予選で22得点2失点という実績を残していた3-4-2-1システムがノッキングを起こす恐れもある。守備が崩れる可能性も否定できないのだ。

 実際、後ろに関しては、谷口彰悟と町田浩樹が不在でメンバー構成が変わるし、守護神・鈴木彩艶も最終予選の大一番を初めて経験する。だからこそ、経験値に秀でる守田が的確に修正指示を出し、バーレーンにつけ入るスキを与えないことが肝要だろう。

 そうすれば、攻撃陣はこれまで通りの高度な連動・連係を見せ、数多くのチャンスを作れるはず。守田自身も鎌田大地と入れ替わりながらゴール前に侵入し、フィニッシュに持ち込むプレーを出しやすくなる。

 守田は前回のバーレーン戦で2ゴールを奪っているし、今回の最終予選で通算3得点という数字を残している。これは4点の小川航基に次ぐ数字。もしかすると彼が最終予選得点王になる可能性もないとは言えないのだ。

「ここまで数字で貢献できてるというのは感じてますし、どうせなら数字でチームに貢献したい。『たまたま数試合で取れてよかったな』じゃなくて、最後まで取りたいなと思っています。あんまり『得点得点』になっちゃいけないポジションなんで、あくまで自分のすべきことを守りながら、本当に瞬間瞬間にゴールに飛び込んでいけるようなシチュエーションを多く作りたいですね」

 そんな野心ものぞかせた守田。1年後のW杯本大会でスケールアップした姿を示すためにも、通過点であるバーレーン戦ではパーフェクトな一挙手一投足を大観衆の目に焼き付けてほしいものである。

(取材・文:元川悦子)

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【了】

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