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「ご都合主義がすぎる」フェイエノールトFW上田綺世、2ゴールの活躍も現地メディアは厳しい評価「特筆すべきものはない」

text by 編集部 photo by Getty Images

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フェイエノールトFW上田綺世
【写真:Getty Images】

上田を厳しく評価

 オランダ・エールディヴィジ第26節、トゥウェンテ対フェイエノールトの試合が現地時間16日に行われ、アウェイのフェイエノールトが6-2の勝利を収めた。フェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世が2ゴールを決める活躍で、勝利に貢献している。現地メディア『RIJNMOND』が今シーズンを通しての上田のパフォーマンスについて報じた。

 

 リーグ戦で5試合ぶりの先発出場を果たした上田は、トゥウェンテ戦で2ゴールをマーク。チームの勝利に貢献する活躍をみせていた。フェイエノールトを率いるロビン・ファン・ペルシ監督は、「トップクラスのストライカーだと思う。基本的にストライカーに必要な全てを備えているからね」と、試合後に上田の活躍を称賛している。

 また、元サッカーオランダ代表MFテオ・ヤンセン氏は、「上田はゴールへの嗅覚が鋭く、技術的にも優れている。ポジショニングや動きも素晴らしく、スピードもある。彼はヒメネスよりもサッカーにおいて総合的に上回っているかもしれない」と、ACミランへ移籍したサッカーメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスと比較し、日本代表のストライカーを高く評価していた。

 もっとも、同メディアは、「上田は2ゴールを決めてトゥウェンテ戦で重要な役割を果たしていた。 その後の反応は、『最高のストライカー』『ヒメネスよりも 完成度が高い』 というものだったが、 それはあまりにも ご都合主義がすぎるのではないだろうか」 と述べた上で、 シーズン全体のパフォーマンスに目を向けている。

「ヒメネスが退団した現時点においては、 かつて クラブが支払った約1000万ポンド( 約16億円)の 移籍金に 見合う活躍を見せなければいけない。今シーズンの彼の成績に関しては、 特筆すべきものはない。 先週末まで負傷の影響もあり、22試合で5 ゴールしか決めていなかった。彼が リーグ戦で最後にゴールを決めたのは約5ヶ月前のことだ。その無得点記録は、トゥウェンテとの試合でようやく終わりを迎えている」

 トゥウェンテとの試合では2ゴールを奪う活躍を見せたものの、今シーズン全体となると同メディアが指摘するように安定したパフォーマンスを見せることがなかなかできていない。シーズン終盤に突入する中で、今後の活躍で現地の評価を変えることができるか注目だ。

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