実は知られていない? 三笘の隠れたストロングポイント
頭の動きを体幹でコントロールする動作の象徴とも言えるヘディングも、サッカーでは重要なスキルになります。
三笘は今季リーグ戦で既に7得点をあげており、ゴールゲッターとしての才能も開花させつつあります。様々な得点パターンを持つ三笘ですが、現代サッカーでは、逆サイドからのクロスにサイドアタッカーが中央に入りこんで合わせる形は、重要な得点パターンの一つとなっています。
過去のインタビューでは自らヘディングシュートを得意と語っており、実際にプレミアリーグの初ゴールとなった2022/23シーズンのウルヴァーハンプトン戦や2023年のキリンチャレンジカップ・コロンビア代表戦など印象に残るゴールも多く、三笘の隠れたストロングポイントと言えるのではないでしょうか。
【動画】 日本代表対コロンビア代表戦 ヘディングゴール
参照元:YouTube
トップレベルの選手は総じてヘディングが上手くフォームが綺麗、というのが私の持論ですが、やはり三笘も落下点に素早く入ることができ、ジャンプ能力が高く、空中では上半身のしなりや曲げ、捻りを上手く連動させて身体の重さが乗ったしなやかで力強いヘディングを放っています。
伝家の宝刀である左サイドからのドリブル突破に加えて、最近はゴール方向への推進力や守備での強度、さらにはスピードに乗った状態からの左脚のクロスの精度にも磨きがかかっているように感じられ、プレーの幅を広げている印象があります。
現在27歳でプレーヤーとしての円熟期を迎えつつありますが、所属クラブのブライトンはもちろん、名実ともに大黒柱となりつつある日本代表での更なる活躍にも期待がかかります。
(文:三浦哲哉)
書籍情報
三浦哲哉 著、須佐徹太郎 監修
定価:2,310円(本体2,100円+税)
これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型
世界で活躍するトップ・オブ・トップのサッカー選手の動作的特徴として、「スプリント」「減速・加速」「方向転換」の速さが挙げられる。それらを支えているのが、「弾むバネ」「沈むバネ」「しなるバネ」の3つのバネである。また、身体的特徴として、「上半身の姿勢の良さ」「腹~腰回り、下腹部の筋群の発達」「自由度の高い股関節」がある。本書では、現代サッカーを制するために必要不可欠な3つのバネの作り方を中心に、中学生年代から大学生年代かつプロ選手まで適用できる、これまでになかったサッカー選手のための自重をコントロールする「基礎体力」の型を提示する。
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